分類字素(部首)と表音字素(音符)の両方に所属する字素は混乱のもと 「王」で気づいた
表音字素(以下,音符)についてこだわっているうちに気づいた。音符と分類字素(以下,部首)に共通するものがある。
前日に書いた「王」がそうだ。部首「王」として利用する時は「玉」として利用している。「球/玩/珊/珍/班/理・・・」と「玉」を偏として利用すると「王」になる。
〈「王」と見たら「オウ」と読むのだ〉と覚えるから音符が役に立つ。〈字の右(旁)に来た時は音符,左に来た時(偏)の時は部首〉と注意が必要だ。
似たような注意は「艮」にもある。これは音符「コン」で覚えた方がよい。
ただし,上に「、」が来て,「良」になると音符「ロウ」になる。「浪・・・浪人」「郎・・・郎党」「朗・・・明朗」「廊・・・廊下」「狼・・・狼狽《ロウバイ》」(
「娘・・・ジョウ/ニョウと音読みがあるがあまりなじみがない」)
さらに「食」となると部首になる。
部首との関係を今まで忘れていた。
音があるのに「部首」にも配属されている字素は学習上混乱のもとになる。部員がいないのならば,廃部にした方がよいのだろうか?
ところが,廃部にした場合,その字の所属する部で困ってしまう。
伝統的に〈漢字を2つの字素として見た時に,音符にならない方を部首にする〉と考えて構成されている。
『説文解字』においては「舅」を「男」部に置いたのも,「キュウ」と読む音符「臼」の存在があったからだ。
「非」も同じだ。「非」は音符として活用している。音符を取った部分が分類符となるのだが,それがない。まだ原子論的な考えがなかったために,空《くう》を考えられなかった。もし,空《くう》の概念があったら,音符は空部に所属しただろう。なかったために部長特権を作ってしまった。
その結果,部長だけの部ができてしまった。おそらく,1字部の中にそういった事情からできた部もあるのだろう。
分類を目的とするのならば,部首に空部があってもおかしくない。音符だけが集まった部になる。しかし,字形検索に利用するとなると,空部は困る。音符を知らないと利用できない。字を知らないから調べるのにこれは困る。
結局,部首を字形検索に利用するから行き詰まる。部首を使わない字形検索を発明・普及させる方が教育的価値が高いと思っている。
まずは,部首と音符との関係を意識して字素を考える必要がある。
1)部首のみで利用する分類字素
2)音符のみで利用する表音字素
3)部首にも音符にも利用する字素
カルタやトランプで使用するのは1や2に限定する方が混乱がなくて良いだろう。
すでに作成した音符トランプ+カルタについて,調べてみると17字素が部首でも利用されている音符であった。
No.1 艮/非/王/己
No.2 白/羊/干/小/青
No.3 里/支
No.4 皮/工/止/生/豆/方
これらを外して変りの音符を入れた方がよいのか? それとも,「艮/非」のように部首としてほとんど利用されないのならば音符として残した方がよいのか? 今まで候補に挙げた字を調べてからにしよう。
その上で,扱う音符の数を減らすことも考えている。
