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漢字を並べる順は? (第3稿 原子論的なかん字の見方・考え方③)

【質問】
 「五十音図」と言うようにカタカナやひらがなは(濁音などを含めなければ,)せいぜい50の文字の順番を覚える必要があります。数字ならば0~9までの順番です。
 アルファベッドは,ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXWZ
の順番で並べられます。意識しないと全部の順番を覚えられません。

 しかし,漢字は小学校だけでも1000以上の字を習います。これらの漢字はどんな順番に並べたらば良いと思いますか?


● いろいろな並べ方

 中国では「千字文」と言って,1000の漢字を重複することなく並べて作った詩があります。まずこの詩を読んだり書いたりすることで漢字を覚える練習にしています。日本のいろは歌もこの千字文をまねして作られたものです。

 しかし,漢字はもっともっとたくさんあります。全部を覚えることができません。そのため,漢字を一定の規則で並べた辞典を使うようにしています。
 多くの漢和辞典には「索引さくいん」と書かれた3種類の漢字一覧があります。「索引さくいん」とは〈|探《たんさく》しやすく並べて示したもの〉のことです。
 一つ目は「総画そうかく索引さくいん」です。ひつつづきに書く線のことを「画」と言います。このページには画の多い順に1から順に漢字が並んでいます。
 二つ目は「部首ぶしゅ索引さくいん」です。漢字辞典には表紙の裏に「部首一覧」と言うのがあり,「部首」が画数順に並んでいます。そして,それぞれの「部首」を見るとまた漢字が画数順に並んでいます。
 三つ目が「音訓索引おんくんさくいん」です。国語辞典のように読み方だけで探せるようなのページもあります。「音読み」はもともとの中国の発音に近い音で読むものです。日本のことばに置きかえたものが「訓読み」です。

 もし漢字辞典があれば,中を見て確かめてみましょう。

 この他にも学校で使うドリルなどは教科書に出てくる順に漢字が並べられています。


【質問】
 中国大陸では今から3000年ぐらい前に文字が作られ,2000年ぐらい前にはすでに1万の漢字がありました。そして,増えつづける漢字を整理するために,最初の漢字辞典が作られました。
 この時,漢字はどの順に並べられていたと思いますか?


● 連想順だった最初の漢字辞典

 学校の図書室では内容ごとに分けて本を並べています。紀元100年ごろに作られた最初の漢字辞典も漢字の内容ごとにグループに分けました。約1万字の漢字を整理して540のグループに分類しました。中には1字だけのグループもあります。そのため,この分類を調べることで当時の人が世界をどのように考えていたのかが分かります。

 この考え方が現在の部首につながっています。
 まず,「一」から始まります。〈すべてのものは「一」から始まる〉と考えたのでしょう。それから,形の似ているものを連想する順に並べていきました。その並び順は画数順ではありません。

◆ 『説文解字』で示された部首 ◆
(1~14番目の部首) 一丄示三王玉玨气士丨屮艸蓐茻
 ・・・・・(途中,省略)・・・・・
(525~540番目の部首)子了孨𠫓丑寅卯辰巳午未申酉酋戌亥
(最後に十二支に使われる字が多く並んでいます。これらの字は時空を支配するものと考えられていたようです)

タイトル画像は「漢字辞典」で検索して出てきたものを使用した。
1/22 一部加筆修正をする。


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