【読書の話】一時すごい出ててすごい読んでた芸人のエッセイ集
ある時期、芸人のエッセイ集の刊行が乱立しており、買っては読んでの繰り返しをしていた時期がある。
世間的にブームになっていたのか、書籍関連の雑誌「ダ・ヴィンチ」でも一冊まるごと特集を組むような状態になっていた。
その中でも、好きだったエッセイ集をいくつか紹介。
社会人大学人見知り学部 卒業見込
芸人エッセイの走りとも言える、オードリー若林によるエッセイ。人見知りで人間関係が上手く出来ないさまがそのまま描かれており、同じ気持ちを抱えた人間の支えになる。その後のエッセイで人見知り、斜に構えた性格を克服するまでの成長が描かれるのでそちらも含めて読むのが良いと思われる。
天才はあきらめた
南海キャンディーズの山ちゃんが綴った、デビューから現在に至るまでの記録。読んでみると、ドラマ「だが、情熱はある。」で鮮烈に感じた性格の悪さが極限まで出ていて、それを反省する現在の自分との対比が面白い。
僕の人生には事件が起きない
ハライチ岩井によるエッセイ。エピソードトークやらでいくつもの事件簿を抱えていそうな芸人とは一線を画した、なんにも起こらない日常のことを書いているのになぜか面白いという、エピソードよりも切り口の角度が評価できる秀逸な作品。
阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
阿佐ヶ谷姉妹の2人が交互に綴る、姉妹でも家族でもない不思議な関係性の2人がなんとも言えないほんわかした日常がクスリと笑える。芸人的な作られた精度の高い笑いではなく、誰しもが一度は感じる共感性の高い話が多く、読む人を選ばない作風だと思う。
自意識とコメディの日々
構成作家、オークラによる、90~00年代の東京お笑いシーンの歴史が、本人の思い出とともに語られるエッセイ。バナナマン、おぎやはぎ、アンタッチャブル、東京03といった、現代の大御所とも言える芸人たちの駆け出しの時代を知れる、ほぼ歴史書とも言える本なのでは。
大泉エッセイ 僕が綴った16年
芸人ではないけど芸人レベルに面白いので選出。大泉洋が1997年から16年に渡って綴られたエッセイがまとまった、読み応えのある一冊。「水曜どうでしょう」が放送されているときに書かれていて、当時どんなことを思ったのか、その書かれた文章を読んだ今の大泉洋が何を思うのかまでが書かれたので、彼の人となりを十二分に楽しめる。
以上。
今でも新作が出続けているので、新たに読み始めたいところ。
