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akisuke0925
インプットが足りない文章は、だいたい薄味になる
文章にも、薄味というものがある。
最初の一文を読んで「あ、なんか良さそう」と思ったのに、読み進めるうちに「あれ…?」と首をかしげる。
悪くはない。ちゃんと意味も通っている。
でも、何かが足りない。スパイスもコクもない。そんな文章だ。
料理に例えると、見た目はカレーなのに、食べるとただの茶色いお湯みたいな感じ。
玉ねぎもトマトも肉も、ちゃんと入っているはずなのに、味がぼんやりしている。
あれはなぜ起きるのか。
原因はだいたい、インプット不足である。
書くというのは、頭の中にあるネタやアイデア、語彙や描写を材料にして、それらを組み合わせる作業だ。
材料が少なければ、組み合わせも単調になる。
「この文章、なんか見たことあるな」という既視感が漂うのは、大抵ネタの引き出しが少ないせいだ。
たとえば、冷蔵庫がほぼ空っぽの状態を想像してほしい。
入っているのは卵1個と、しなしなのネギ。
「よし、これでごちそうを作ろう!」と言われても、そもそも無理がある。
頑張っても卵スープが関の山だ。
文章も同じで、ネタの“冷蔵庫”が空っぽだと、どうしても薄味になる。
昔、ある記事で作家の石田衣良さん(『池袋ウエストゲートパーク』シリーズで有名)がこう語っていたのをうっすら覚えている。
「書きたい人は、読みたい人でもあると思うのです。恋愛小説が書きたい人は恋愛小説を。ホラー小説が書きたい人はホラー小説を。ミステリー小説が書きたい人はミステリー小説を。最低1000冊は読んだほうがいいと思います」
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