他人を利用する人になるか、他人に貢献する人になるか
はじめに
アダム・グラント著の『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』を読み終えたので、自分なりの解釈でまとめます。
他人に貢献することが正しいことだと思いながら、どうしても実践できない…と悩んでいる人のヒントになれば幸いです。
大きな成功を収める人とは
ビジネスでは「GIVE & TAKE」の考え方が重要となる。
そこで、人より与える人をギバー、人より受け取る人をテイカー、与える量と受け取る量を均等にする人をマッチャーに分類して考える。
最も数が多いのはマッチャーで、成功する人に多いのはギバーである。
ギバー(人より与える人)
見返りを求めずに人を助け、周囲に価値を提供する人。
例)『ドラゴンボール』の孫悟空
テイカー(人より受け取る人)
他人を利用することで、自分の理想を叶えようとする人。
例)『デスノート』の夜神月
マッチャー(与える量と受け取る量を均等にする人)
貸し借りの帳尻を合わせ、恩は返すが裏切られたら仕返しをする人。
例)『ハンターハンター』のクラピカ
なぜギバーが成功するのか
人との関わり方
ギバー:人を助けて関係が始まるので、久々の連絡をしても喜ばれる。
テイカー:利己的な下心が目的であるため、長期的な信頼関係を作れない。
マッチャー:助けてもらうことを目的に、先に恩を売ることがある。
⇒ギバーは長期的な関係を作り、本当の「人脈」を形成できる。
教育の考え方
ギバー:全ての人に可能性を見出し、良いところを引き出そうとする。
テイカー:同僚や部下の可能性を信じることができない。
マッチャー:高い潜在能力が見えて初めて相手を信じる。
⇒可能性を見出された人は、いつまでもギバーの力になろうとする。
コミュニケーションの取り方
ギバー:自分の弱点を晒し、相手の視点を理解することで信頼を得る。
テイカー:優位な立場に立ち、自分の考えを押し付ける。
マッチャー:公平性を軸に、お互いの有利を探して交渉する。
⇒「義理」の関係にならず、素直な助け合いができる関係になる。
お人好しのギバーと成功するギバー
自己犠牲型ギバー
相手を優先しすぎて、自分を消耗してしまう。
頑張りが報われないと「燃え尽き症候群」になる。
例)『ヒロアカ』の緑谷出久は、自分や身近な人を犠牲にしながらも、人を助けることをやめないシーンがある。
他者志向型ギバー
他者の利益を考えつつ、自分の価値や目的とも両立させる。
都合よく搾取されそうになったら、身近な人のために交渉できる。
例)『NARUTO』のナルトは、自分だけでなく相手のためにも、戦わず対話するという道を選ぶシーンがある。
ギバーのみができる成功の形
「助け合いの輪」を作る
グループで何かを行う際、自分が損をすることを恐れる人が多い。
そこでギバーは、自分の損をいとわず、他人に貢献する。
その姿勢により、場が「与えるのが当たり前の場」に変化する。
これにより、マッチャーは「与えられた分を返そう」とし、テイカーは「人目にさらされる形で」人に与えようとする。
これにより、全員が「与えよう」とする「助け合いの輪」ができる。
⇒これは、自らが「与えよう」とするギバーにしか成し得ない。
終わりに
日本では自分だけの得を考えるテイカーは排斥されやすいと思います。
しかし、「自分が損をしてでも他者貢献できる」人が少ないのも事実です。
理不尽にも文句を言わず、人に貢献し続けられる人になりたい。
そんな想いは、現実の厳しさを前に揺らぎ、たちまち消えていきます。
しかし、この本から「自分の価値観に合わせながら人に貢献できる方法」を知ることができました。
迷ったときは、もう一度この本を読んでみようと思います。
ここまで読んでくれた方も、興味があれば手に取ってみてください。
参考文献
・アダム・グラント(著), 楠木建(監訳)『GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代』三笠書房, 2014年
