HSP気質の根本原因は?
いわゆる「繊細さん」という気質を持つ方々がいます。
HSPと言いますが、神経や感性が敏感なタイプの人です。
その特性は人により様々ではありますが、
・人の発言に傷つきやすい
・心配症、不安になりやすい
・人と関わるのが苦手、面倒
・過剰に驚きやすい
・肌の感覚、音、光に敏感(過敏)
・胃腸の調子を崩しやすい
・いろいろな事に気にしすぎる
・乗り物酔いしやすい
このような特性があります。これが強すぎると非常にストレスになり、疲れてしまい、生きづらさを感じることもあります。
気質的にストレスを多く受けやすいので、場合によっては「うつ病」などの精神障害になってしまう場合もあります。
今や繊細さんがすごく多いのか、HSP関連の書籍やネットでの情報もすごくたくさん出回っていて、発信者本人がHSPで同じような人に向けて情報を提供しているケースが多くみられます。
少しでもストレスを減らすためにできること
これらの情報の多くは、少しでもストレスにならないためにはどうすればいいか?という内容がほとんどです。ストレス社会で生きていくためには、少しでもストレスから回避していかないと、病んでしまいますからね。
しかしこれは対症療法的な対処です。例えるなら「膝が痛い人」に対して、こういう杖を使うと楽に歩けますよ、とか、こういうサポーターをすると少し痛みが減りますよ、的なことです。
「これをやると治ります。杖もサポーターも必要なくなります」みたいな根本療法ではないわけです。
まあ、生まれ持った気質だから治せない、仕方がないと考えられているのかもしれませんね。
もしHSP気質が治せるなら、改善できるとしたらどうしますか?
少しでも過敏さがへり、少し気になる程度になったとしたら、どんなに楽か。どれだけ心が軽くなるか。どれだけ生きやすくなるか。
本当に苦しんでいる人にとっては天国のようですね。
これは生まれつきだから実現不可能なのでしょうか?
そんなことはないと私は考えています。
そもそもHSPの根本原因はなんなのでしょうか?
それがわかれば改善の余地が十分にあると思いませんか?
HSPの根本原因はなにか?
私が思うに、HSPには根本に「恐怖」があると思っています。
この恐怖は2つあります。
まず1つは自分を正しく確認できていない恐怖です。
これはどういうことかと言いますと、少し難しい話になってしまいますが、できるだけ簡単に書いてみたいと思います。
私たち人間は赤ちゃんの時に、赤ちゃん特有の動きをして、体を動かしながら筋肉や脳、神経を発達・成長させていきます。
身体を動かすことで、関節や筋肉にあるセンサーが様々な情報を感知して脳に送っています。脳はそれを受け取り、情報を処理してまた末端にフィードバックしていきます。
このやり取りをたくさんすることで、神経が発達していくわけです。
しかし、赤ちゃんの時に、その必要な動きが十分できず、そのまま成長した場合、そこで必要だった神経の発達が抜けてしまい、なんとか他の回路でカバーして生存していくことになります。
身体を動かすことで養われる「深部感覚」が不十分になってしまうことになります。深部感覚とは体や手足の位置関係を把握したり、体を動かすために、また体を守るために必要な感覚の総称です。
これはとても大事な機能で、運動(体を動かす)にかかわるだけでなく、「自分」という存在、「自分軸」の形成が弱くなってしまいます。
深部感覚が鈍くなった結果生まれてくる恐怖
赤ちゃんの時にしっかり背骨を動かすことが、非常に重要になります。背骨のセンサーを働かせるわけです。無意識でも体の中心を知り、手足の位置を知り、バランスをとっていきます。
発達障害の子の中には、この深部感覚(位置覚)が不十分で、こたつに脚を入れると、目で確認できなくなるため脚がなくなったと思ってしまう子がいるそうです。足の位置情報が伝わらず、脳が確認できていないのでしょう。
ここまでは無いにしても、自分の中心(土台)となる背骨や体の存在確認があやふやだと脳が混乱します。混乱すると恐怖が生まれます。
停電で周りが確認できなくなるとパニックになったりする人がいますが、同じようなことだと言っていいでしょう。
人はストレスに対して、「戦う」「逃げる」「固まる」という戦略で身を守ります。体の感覚が鈍いと「戦う」ことも「逃げる」こともままなりません。だから固まるしかない。
HSPの人の中には、注意されたり、叱られたりすると、何も言えず体を硬くして動かなくなってしまう人がいます。まさに固まる反応です。
このように深部感覚が養われないと、身を守るためにどこかでカバーしなければいけません。それを表層の感覚(触覚などの五感)をフルに働かせて察知することで外側の状況から身を守ろうと必死になるわけです。
そして外的刺激に対して過敏になってしまう神経の働きが出来上がっていくというわけです。
もう1つの恐怖が「トラウマ」
そしてもう一つの恐怖は、お母さんの体内にいる時から乳幼児にかけて生じるストレスの影響で潜在意識に植えつけられたものです。
胎児の時は、母親のストレスを一緒に受けてしまいます。この時は逃げ出せない状況ですから体を硬くして身を守り耐えようとします。
これを「恐怖麻痺反射」といいます。
通常この反射は産後出なくなるのですが、ストレスが多かったりすると名残が出続けることがあります。そして生まれた後は、生活環境、育児環境などにより、様々なストレスを受けた場合、脳の発達が妨げられ、その結果、脊髄や脳幹部分の発達が不十分になってしまうことがあります。
また潜在意識に刷り込まれた恐怖(ストレス)は体も覚えていますので、似たようなストレスを受けるたびに、神経の働きと脳の働きが阻害され、結果ストレスに弱い体質になってしまいます。
以上の2つの恐怖を克服することがカギ
この2つの恐怖を克服していけば、HSP気質の負の部分は十分改善の余地があります。
実際に私のところでセラピーを受けられた方や、ワークショップに継続して参加されている方の中には、音や光の過敏さから解放された方や、人との関りが平気になった方、過度に緊張することがなくなったという方、乗り物酔いを克服できた方が何人もいらっしゃいます。
人の体はいくらでも変わること、変えることができるのですね。
自分を変えたいと思ったら参加してみてください。
遠方で参加できない方はこちらも参考にしてみてください。
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