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3Dプリンタ・CADでおもちゃ作りを始めるまでの試行錯誤

はじめまして「にっと」と申します。
ここ1年ほど、3Dプリンタを使って変形玩具作りをしています。

今日は、「おもちゃを作りたい!」と最初に思い立ったタイミングから、実際に3Dプリンタを導入するまでに至った経験・躓きなどについて話してみようと思います。

「3Dモデリング難しすぎる!!」「プリント中の臭いしんどい!」と苦しんでる方の何かの助けになれば嬉しいです。


🔰3Dプリンタを使うまでは・・・


|| 第一期:石粉粘土

最初のものづくりは、完全アナログでのスタートでした。

キッカケはこの落書き ↓

こんな感じの子

名前は「ジコマ」
オープンリール(レトロ機材)と狛犬(妖怪)という、僕の好きな要素(癖)をくっつけただけのキャラです。

そして描き終わった時、ふと思ってしまったのです

「(この子がフィギュアになったらどうなるんだろう…?)」

と。

ということで「石粉粘土」を使って作ってみることにしました。
石粉粘土を選んだのは、100均とかでもすぐ手に入るのに、乾くとすべすべして石膏のような高級感が出るから。

そして出来上がったのがコチラ。

なかなかでは?(自画自賛)

しかし完成したこの子を見て、僕の中の小学生男子がまた囁いたんです。

「(ここからオープンリールにも変形したらもっと面白いのに…)」

…仕方ない、やってやろうじゃないか。

しかし、どうやら粘土じゃ精度や強度的にもむずかしそう。

やはり、プラスチックくらいの強度は欲しい・・

|| 第二期:3Dペン

まず真っ先に頭をよぎったのは「3Dプリンタ」

しかし、

  • いきなり高価な3Dプリンタを買ってみても使いこなせなかったらどうしよう

  • 3Dのモデリングってめっちゃ難しいよなぁ...

と考え(怖気づき)、まずは同じプラ素材を使って造形できる3Dペンなるものを試してみることに。

どんなものかは、こちらの動画をどうぞ。https://youtube.com/shorts/xctdH0aDaMk?si=hUJst2m2lvhPEe_C
(3Dペンアーティストのsangoさん)

「3Dペンなら石粉粘土のアナログの楽しさを残したまま自由な加工が出来るかも?」という期待で購入。

しかしここで思わぬ問題が発生。

くさい…
非常に甘ったるくて臭い…
てか、なんか頭痛くなってきた…

ーーーー

どうやらニオイに敏感な僕は、プラスチックの溶ける匂いにやられて丸1日寝込んでしまったのです...
(調べてみるとプラを溶かす際に有毒ガスが出てたらしい。こわっ)

|| 第三期:ペーパークラフト

「プラスチックで作るのは俺の体じゃ無理だ...」と思い、仕方なく厚紙(ペーパークラフト)で作ってみることに。

100均で買ってきた方眼紙で「メガホンから鳥になるヤツ」を作った時の様子がこちら

右は試作品。紙が薄かったのですぐヘナヘナに

うむ、これもなかなかなのでは!??
ギミックもすごいぞ??(詳しい動きはリンク先の動画に)

…しかし、やはりそこは紙。
動かしてく内にどうしても限界が来ちゃうんですよね。ぐにゃっと。

あと何より、
算数の苦手な僕に、変形ギミックに必要なミリ単位の細かい計算が出来るはずもなく...。

|| 第四期:再び、石粉粘土へ

紙の強度問題を補うために、泣く泣く最初の素材「石粉粘土」に戻ってきた。

が、しかし
ここで新たな問題が発生。

おもちゃの変形ギミックに使う予定だった磁石が、粘土の重さに耐えきれず、すぐにポロポロと外れてしまうことが判明。

変形破綻。

あれ?どうしよう。…詰んだ?

🎯3Dプリンタ導入!


…は?

どしたどした??

3Dペンの異臭で痛い目見たのでは???

|| 購入のきっかけ

僕が3Dプリンタ購入を前向きに検討できたのは、
Plasticity」というCADソフトに出会えたことが大きかったです。

もともとはBlenderやFusion360などを使って3Dモデリングの練習もしてたのですが、習得難易度と、直感的に制作できないストレスからデジタル制作はほぼ諦めていました。
(あとFusionで玩具を作って販売する場合、年間10万円近いライセンス使用料がかかったりして、そもそも現実的でなかった…)

なので
「買い切りか無償でイイかんじの3Dモデリングソフトがあれば、3Dプリンタ導入もワンチャン考えてみても…」
とは何だかんだ思ってはいたんですよね。(ニオイ問題を見て見ぬフリしながら…

そんな中で出会ったのがこのPlasticity。

|| CAD for artists 「Plasticity」

"CAD for artists"と銘打っているだけあって、直感的操作で初心者にも分かりやすいソフト!!
…らしいのですが、当時のポンコツすぎる僕では、いざ触ってみても何も恩恵を感じ取ることができませんでした。

しかし!
それを死ぬほど実感させてくれたのがこの
クッキーモンスターが超短時間でわかりやすくplastisityのモデリング方法を紹介してくれるYouTube動画
たち。(チャンネル名:Pixel Fondue)

彼がいなかったら今の私はなかった・・

1動画につき1スキル(所要時間も1分前後)という親切設計
日本語字幕アリにしながら隙間時間にちょこちょこ真似してくだけで、予想してた何倍ものスピードで色んなものを作れるようになっていました。

このクッキーモンスターがいなければ、きっと今も3Dモデリングの壁に打ちひしがれて、石粉粘土をコネコネしてたかもしれない。

そんなこんなで、
あっという間に一体目のオリジナル変形玩具(の3Dデータ)を作ることができました!

こちらが最初に作ったオリジナル変形ロボ玩具「オットリー」

「…あれ?もうこのまま印刷しちゃえば終わりなんじゃない?」

そう勘違いした僕は、モデルを作り終えた勢いにまかせて去年のAmazonプライムデー(7月)で3Dプリンタを購入しちゃったのです。

この子にはこの1年、ほんとーーーにお世話になってます。
入門機としてはこれ以上にないくらい素晴らしい子。

🍃換気システムを作る


しかーし!
忘れちゃいけないのが印刷時のプラスチックの有毒ガス&匂い

3Dプリンタで使う素材も3Dペンとまったく同じものだったので、この問題を解決しないことには始まらない。

ということで、
我が家に簡易的な換気(排気)システムを作ることにしました。

調べてみると、自宅に換気システムを作っている人がいたので、まずはそちらを真似てみることに。
先人はいつだって偉大。(3Dプリンタ業界は特にそう感じることが多い)

窓にダクトをつけて、

3Dプリンタのケースに、サーキュレーターの先を差し込んで…

かんせい!こうかはばつぐんだ!

すごい…
異臭も頭痛も無くなった…

ーーーーー

こうしてプリント中の異臭を外に逃がすことが出来るようになり、無事、おうちで楽しい印刷ライフを送れるようになりました。

そしてこの1年で完成したのがこの子達!!

左から、ゴリラ、鳥、犬、鳥。ぜんぶ何かしらに変形するよ

https://twitter.com/nitmegane/status/1895453427876184228

いろいろありましたが、最高の変形玩具制作ライフをもぎ取ったのです。

✅️まとめ


3Dプリンタを使ってみたいけれど、臭いの問題やCADの難しさで挫折してた方はぜひPlasticity + 換気システムで幸せを掴んでもらいたい。

そしてあわよくば、もっと世の中に「カッコかわいい変形玩具(ロボ)」を増やす活動に加担していただきたい!

…とまでは言わないですが(言いますが)、
どうか、ものづくりしたい気持ちを諦めずに、「好き」を形にして世界に楽しいものをもっともっと増やしてほしいです!


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