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拝啓、『無添加』『無農薬』を謳う「からだにやさしい」飲食店の皆さまへ|手遅れになる前に伝えたい、言葉のルール

日々「からだに優しいものを」と、
食材に向き合いながら
手づくりや自家製にこだわり、
仕込み・営業・雑務に奮闘しておられる皆さま、
本当にお疲れ様です。

突然ですが・・・
お店の看板やメニュー、
ホームページやSNSなどで、

「無農薬」や「無添加」という言葉

使っていませんか?

意外と細かい飲食店の法律やルール。
飲食企業に勤めている時から
色々気を付けてきたのですが・・・

beyondのオープン前後は、
さらに慎重になって調べました。

慎重に調べ、慎重に選んでいるつもりですが、
聞き慣れた言葉・言いやすい言葉
無意識のうちに使ってしまうこともありますよね。

『自然食飲食店だより』from ペンネーム〈優しさの裏側に潜む落とし穴〉

今年に入ってから、
ThreadsというSNSを使うようになり、
あまりにも頻出してくるので
衝撃を受けてしまったんです・・・

Threadsって、
アカウントの興味・関心に近い投稿が
表示されやすいので、尚更かもしれないのですが。

たぶん、悪気なんて1ミリもない。
ただ「よかれと思って」の善意で、
知らずに『無添加』『無農薬』という言葉を
使ってしまっているであろう個人店さん、
めちゃくちゃ多いんです。

これは、イメージなんですが・・・
自然食のお店を出す方々って、
何かしらの理由があって
「食」に気を遣ってこられた方が
多いんじゃないかと思うんですね。

添加物や栄養のことなども考えて
外食はできるだけ控えてこられたでしょうし、
飲食店で働くという機会も
ほとんどなかったんじゃないかと・・・。

なので、
飲食店が気を付けるべき法律やルールとの
接触機会も少なかっただろうなと思うんです。

でも・・・
せっかくの素晴らしいこだわりや
それを提供するお店が、
言葉のルール違反でダメージを負うのは、
あまりにも残念な結末じゃないですか。

お節介を承知で、この手紙を書くことにしました。

看板やSNSの投稿・発信。
本当によく見かけるので、一緒に見直していきましょう。

『無農薬』

農林水産省のガイドラインで「表示禁止事項」
としてハッキリ定められています。

「一切農薬を使っていないから、事実を言っているだけ」

そんな声も聞こえてきそうですが・・・

悪気がないということも、
そうやって育てた野菜なんだということも
わかった上で・・・です。

法律の視点での『無農薬』

消費者に対して

「過去の農薬が土壌に一切残っていない」
「周辺の畑からの飛散〈ドリフト〉も完全にゼロである」

という、
地球上ではほぼ不可能なレベルの「完全なる安全」
誤解させてしまう恐れがある。
➔だから使ってはいけない、というロジックです。

どう呼べばいい?どう書けばいい?

わたしたちが仕入れたり扱ったりしている
「農薬を使っていない野菜」を、
どう呼べばいいのか・・・?

『特別栽培野菜』あるいは『栽培期間中:農薬不使用』

ただし、『特別栽培』には明確な基準があります。

その地域の平均と比べ、
農薬や化学肥料を半分以下に減らしているという証拠と、
生産者情報などの細かい開示がセットで義務付けられている。

この細かい事務手続きや書類の開示を
クリアできない場合は・・・
「栽培期間中:農薬不使用」でいきましょう。
たった5文字が入るだけで、
「私が育てている間は使っていません」という
誰の目から見ても正確な事実になり、法律もクリア。
それだけで、意味の軽さが大きく変わるんです。

『無添加』

「無添加調味料」「無添加ジャム」
ついつい書いてしまいますよね。
わかります。

2022年のガイドライン改定で、
『無添加』の単体表記は、事実上アウト〈表示不可〉
という形になっています。

理由は、単純明快。

「何が入っていないのか」が曖昧だから。

着色料は入っていないけど、保存料は入っている場合・・・
ただ『無添加』と書いてあると、
消費者はすべての添加物が排除されていると誤認しやすくなる。

食品表示の世界では、
「嘘をついていない」だけでは不足。
「誤解を与えない具体性」が求められています。

『無添加』枠の要注意単語!『化学調味料』

消費者庁のガイドラインでは、
『化学調味料』の表記も原則NGで
削除や修正の対象になっています。

正しくは「調味料(アミノ酸等)不使用」
といったように使用していない成分を明記する形です。

*「何を使っていないか」を具体的に特定して言い切る。
*「出汁は天然素材のみで引いています」と、
 使っているものをポジティブに伝える。

などのように、工夫することで法律をクリアできます。

――どうでしょう?少し、耳が痛い話?

細かい表記の違いなんですが・・・

わたしたちが日々意識している
「食材へのこだわり」を、
社会ルールに則って守るには
必要な知識というわけなんです。

『無添加』や『無農薬』という言葉は、
手っ取り早くて分かりやすい・・・
今の時代で言うところの
『タイパ』や『コスパ』と似たような、
便利な記号なのかもしれません。

日々、手間暇かけて
素材と向き合っているプロセスは、
手っ取り早い魔法なんかじゃないですよね?

だからこそ
それを伝える言葉も
安易な漢字3文字に逃げず
誠実でありたい

「想い」というエネルギーに、
きちんと知識を掛け合わせること。

それが、愛すべきお店と、
信じてくださる大切なお客さまを
プロとして守ることに繋がるような
気がするんです。

お互い気を付けながら、
また明日からも営業がんばりましょう。

草々

『自然食飲食店だより』from ペンネーム〈優しさの裏側に潜む落とし穴〉

いや、こんな堅くて長い手紙、
実際来たらイヤ過ぎるわ!笑

内容はいいんだけども。

『景品表示法』
調べて、見直してみてください。

手紙風の記事って、めちゃくちゃ難しいですね!

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Cozy Cafe & Bar beyond
~麹・発酵で内側から「整う」カフェ~
大阪府茨木市西駅前町6-23 2階

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