商標法 登録査定後に指定商品等を追加する補正の可否
指定商品等を追加する補正が認められるためには、要旨変更にならない範囲での補正をする必要があります。
ここで、指定商品又は指定役務の範囲の「変更又は拡大」は要旨変更になりますが、(i)既に記載している指定商品の下位概念となる指定商品の追加や、(ii)指定商品の減縮は要旨変更ではありません。
(例)(i)既に記載している指定商品の下位概念となる指定商品の追加
指定商品第21類「食器類」 → 指定商品第21類「食器類、コップ」
(例)(ii)指定商品の減縮
指定商品第21類「食器類」 → 指定商品第21類「コップ」
上記補正は指定商品等の範囲を拡大するわけではありませんので、要旨変更補正にはなりません。
しかし、登録査定の職権取消通知がなされた場合も、上記補正(要旨変更にならない範囲での補正)はできるようです。
【試験にきっと出ない弁理士問題】
— かねぽん@ワーママ2♀/弁理士 (@kkak_patc) June 1, 2021
Q.以下の文章の正誤をお答えください。
商標登録出願Aについて登録査定が送達された後、出願Aの指定商品を追加する補正が認められることはない。
正直な話、職権取消通知というものの存在を知りませんでした。
たしかに、特許・実用新案審査ハンドブック「11205 職権取消通知等について」を確認したところ、職権取消通知というのがあって、職権取消通知がなされると登録査定は取り消されるようです。登録査定が取り消されると出願に戻りますので、補正可能になりますね。
・11205 職権取消通知等について(特許・実用新案審査ハンドブック)
特許査定や拒絶査定、補正の却下の決定、拒絶理由通知の処分等に、本来、誤りがあってはならない。しかし、処分等に誤りがあると認められ、その誤りを正す必要が生じた場合は、審査官は、「職権取消通知」、「無効通知」、「職権更正通知」のいずれかの通知により、その誤りを正すことができる。以下、これらの通知をまとめて「職権取消通知等」という。
・特許・実用新案審査ハンドブック
https://www.jpo.go.jp/system/laws/rule/guideline/patent/handbook_shinsa/index.html
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