3COINSのミニトイカメラ作例、写ルンです&ガラケー時代へタイムスリップ
前回は、カメラが外観を中心にご紹介しましたが今回は作例をご紹介します。
雪解けがすすんだ、林道で撮影しました。初期設定のまま撮影したため、日付が初期値で、写真に日付が入る設定となってしまいました。



このトイカメラの最大の魅力は、なんといっても独特の質感にあります。高精細なデジタル写真とは一線を画す、ざらついた描写やピントの甘さ、そして色のにじみ・・・そのすべてが、ノスタルジックな世界へと誘ってくれます。
たとえば、ひときわ目を引くのが、鮮やかな黄色の消火栓を捉えた一枚。輪郭が少し滲んでいることで、主張しすぎない柔らかさが加わり、記憶の中のワンシーンのような趣を感じさせます。
また、春の訪れを告げるふきのとうの写真では、あたたかな空気感を映し出しています。シャープさよりも、空気や温度を写し取ることに重きを置いているような描写です。
逆光の空に浮かぶ標識のショットも印象的でした。光のにじみがドラマチックさを演出しながらも、どこか人懐っこい雰囲気を保っていて、「ああ、こんな景色、昔どこかで見たような…」と心がざわめきます。



朽ちかけた木々が、早春の淡い光の中で静かに佇む。その風景に、このカメラ特有のざらついた描写がしっくりと馴染みます。まるで時の流れごと写し取ったような、味わい深い作品になりました。
ふだんは、4,000万画素超のX-T5で「どこまでシャープに、どれだけ高精細に撮れるか」と気合いを入れて撮影しているのですが、このカメラを使っていると、そういうことが、ふと、どうでもよくなってきます。構図もピントも気にせず、ただ気の向くままにシャッターを切る。そんな自由な撮り方が、なんとも心地よく感じました。
写ルンですや、ガラケーで写真撮影していたときは、こんな感じだったということを思い出し、「たまにはこういう時間も、悪くないなあ」と、しみじみ思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
