見出し画像

話す自由も話さない自由も。

世間のメディアやSNSを見ていると、時折こんなメッセージを目にすることがあります。

「カミングアウトして、自分らしく生きよう。」
「ありのままの自分を周囲に伝えることが、本当の強さだ。」

自分のセクシュアリティをオープンにして、自分らしく生きている人たちを見るたびに、本当にすごいなと思います。きっと、その一歩を踏み出すまでに、私には想像できないくらい悩んで、怖い思いもして、それでも「伝える」という選択をした人たちなのでしょう。

その勇気は、心から尊敬しています。だから私は、カミングアウトすることが間違っているなんて、一度も思ったことはありません。

でも、その一方で、そんな言葉を目にするたび、少しだけ息苦しくなる自分もいました。まるで、「話すこと」が前向きで、「話さないこと」は後ろ向きな選択だと言われているような気がしてしまうからです。

どうして、言わなければいけないんだろう。
どうして、自分の一番繊細なプライベートを誰かに伝えることが、「自分らしく生きること」と結び付けられるんだろう。

ここから先は

3,716字 / 1画像

¥ 100

記事を気に入っていただけたら、コーヒー一杯ごちそうするような気持ちでチップをいただけると嬉しいです。 いただいたチップは、畑に向かう日々と次の言葉を見つけるために使わせていただきます。