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ママの孤独──「誰にもわかってもらえない」と感じたら読んでほしい話

ママの孤独──「誰にもわかってもらえない」と感じたときに

「他の家庭と違う気がして、誰にも話せない」
「子どものことを相談したら、“育て方のせい”って言われた」
「支援はあっても、心から安心できる場所がない」

発達に凸凹のある子どもを育てるママにとって、日々の暮らしの中で「わかってもらえない」と感じる瞬間は、少しずつ心を削っていくものです。

今回は「ママの孤独」をキーワードに、心理学・行動経済学・哲学の観点から、“このままじゃない”ことを少しでも実感できるヒントをお届けします。



■ 心理学:誰かと「つながっている」感覚が心を支える

心理学者マズローが唱えた「欲求5段階説」では、「所属と愛の欲求(人とのつながり)」が、人間の根本的な欲求として位置づけられています。

子どもが凸凹を抱えていたり、不登校だったりすると、
「他の親と話が合わない」
「地域の行事に参加しづらい」
「わかってもらえない」と感じる機会が増えます。

こうして、つながりを持ちたいけど持てない“社会的孤立”に陥りやすくなるのです。

だからこそ、ママ同士のゆるやかなつながりや、評価されない居場所がとても大切になります。
「ここでは泣いてもいい」「何も話さなくても受け入れてもらえる」
そんな空気の中で、心は少しずつ回復していきます。



■ 行動経済学:孤独は“選んだ結果”じゃなく“環境がそうさせている”

行動経済学の考え方では、人の行動や感情は意思だけでなく「環境」に大きく影響されるとされています。

つまり、ママが孤独を感じるのは、「ひとりでいることを選んだから」ではなく、
• 話しやすい人が近くにいない
• “こうすべき”という空気に疲れて声が出せない
• 否定された経験があって、話すのがこわくなった

…そうした環境の積み重ねが、ママを“孤独な状態に追いやっている”という見方ができるのです。

だからこそ、「声をかけてもらえる」「来てもいいよと言ってもらえる」「そこにいるだけで歓迎される」
そんな“関わりやすさ”のある場が、孤独を和らげる鍵になります。



■ 哲学:「私は私でいていい」と思える関係性

哲学者マルティン・ブーバーは、人間の関係を「I-It(私-それ)」と「I-You(私-あなた)」に分類しました。
I-Itは役割や条件でつながる関係。
一方、I-Youは、お互いがそのままの存在として出会う関係です。

ママとしての私ではなく、
誰かの奥さんでも、子どもの母でもなく、
「私」という人間が、そのままで認められる。
そんな“本来のつながり”に出会えることで、人は孤独から少しずつ解放されていきます。

支援の場でも、専門機関でもなく、
たとえば子ども食堂やフリースクールのような「おしゃべりができる場所」「ごはんを一緒に食べる場所」が、
その第一歩になることがあります。



■ 「孤独」は、ママ自身のせいじゃない

もしあなたが今、
「誰にもわかってもらえない」と感じていたとしても、
「なぜ自分だけこんなにしんどいの?」と思っていたとしても、
それは、あなたのせいではありません。

支援が届きにくい仕組み、
“普通”や“正しさ”を押しつける社会のまなざし、
「頑張るのが当たり前」と言われ続けたこれまでの空気──
それらが、あなたの孤独をつくってきたのです。

だからこそ、あなたが“無理なく居られる場所”は、きっと必要とされています。



■ つながる一歩は「完璧じゃない自分」を見せることから

笑顔でいることだけが、いい母親じゃありません。
「今日はしんどい」と言えることも、立派な勇気。
その言葉が誰かに届くことで、「わたしも同じ」と感じる人が、救われていきます。

ママの孤独は、ゆっくり解けていきます。
すぐじゃなくていい。
でも、ほんの少し、誰かと出会ってみようと思えたら──
その先には、思っていたよりやさしい世界があるかもしれません。

このnoteは、発達に凸凹のある子どもと、不登校を経験したわが子と共に歩む山崎香織が綴っています。
子育ての孤独に寄り添う、ひとつの灯りになりますように。
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