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yujinimai
たいてい序盤に #毎週ショートショートnote
冒険の勇者に選ばれるとロクなことがない。
だから俺は、気をつけていた。
異世界に召喚されたとき、光の柱の中で名を呼ばれても無視した。
「選ばれし勇者よ!」と神官が叫んでも寝たふり。
剣が光った?見なかったことにした。
勇者にされると、たいてい序盤に魔王軍にボコられる。
だから俺は「選ばれない」ことで生き延びる道を選んだ。
冒険者ギルドでは、スライム退治専門。
装備も最低ランク。
美少女魔法使いに誘われても「魔法は体に悪い」と断った。
そんなある日、ギルドの待合室で声をかけられた。
「おい、お前もしかして、あの召喚の時にいたやつか?」
「お~い!こいつも、そうらしいぞ。」
男の掛け声で、ぞろぞろ集まってきたのは、地味な格好の男たち。
その数、15人。
「勇者拒否組だよ。ようこそ、終焉同盟へ!」
そう、たいていの冒険は序盤が相当キツイ。
でも俺たちは、序盤を回避して、隠れてレベルアップ中だ。
最終決戦?それは、ラスボスが弱った頃、たいてい終盤に登場すればいい。
(416字)
たはらかにさんの企画「#毎週ショートショートnote」に参加させていただきました。
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