自宅サーバー用プラットフォームの選択肢
こんにちはNoboです。
私の環境ではProxmoxとTrueNASを使っており、その紹介を少しずつしていますが、他のソフトウェアの選択肢についても簡単に触れたいと思います。
今回はコストパフォーマンス重視で無償のものを中心にご紹介します。
※この記事はAIの支援を使って書いています。
仮想化プラットフォーム
私が仮想化プラットフォームを導入する目的は、次の3点です。
潤沢なリソース(CPU/メモリ)を柔軟に分配したい
iGPUをいろいろな仮想化環境で直接使えるようにしたい
技術の勉強をしたい or 面白そうだから!
どれも必須の項目ではないため、仮想化プラットフォームを使わないという選択肢もアリです。(というかそれが普通かもしれません)
無償で使える仮想化プラットフォームには、次のようなものがあります。
★ Proxmox Virtual Environment (VE)
KVMとLXCを統合したオープンソースのType 1ハイパーバイザです。完全無償で使え、仮想マシンとコンテナの両方を直感的なWeb UIで管理できます。自宅サーバー構築で非常に人気があり、コミュニティも活発です。
Citrix Hypervisor(旧ZenServer)
Xenベースのエンタープライズ向けType 1ハイパーバイザです。企業向けに設計されており、高い安定性と実績があります。無償版と商用版があり、Citrix製品群との連携が強みです。
oVirt
Red Hatが主導するオープンソースの仮想化管理プラットフォームです。KVMベースのType 1ハイパーバイザで、エンタープライズレベルの仮想化環境を無償で構築できます。
Nutanix Community Edition (CE)
Nutanixが提供する無償版のハイパーコンバージドインフラ(HCI)ソフトウェアです。商用版のNutanix AOS(Acropolis Operating System)の機能限定版で、個人の学習や検証目的で利用できます。

データ管理&アプリ基盤プラットフォーム
所謂NAS機能を提供するプラットフォームです。ほとんどの製品がアプリ基盤の機能も提供しています。自宅サーバーの構築目的のほとんどは、これらの製品でカバー出来ると思います。
上記の仮想化プラットフォーム無しでも導入可能で、これら製品を単体で構築するのが一般的です。
★ TrueNAS Community Edition
DebianベースのエンタープライズグレードなオープンソースNAS OSです。ZFSファイルシステムを採用し、高い信頼性とデータ保護機能が特徴です。TrueNAS Community Editionは無償で利用することが可能です。
UnRaid
独自のパリティ保護方式を採用した商用の有償NAS OSです。異なる容量のディスクを混在でき、柔軟な拡張が可能です。Dockerやプラグインのエコシステムが充実しており、メディアサーバーとしても人気があります。
OpenMediaVault
Debianベースの軽量なオープンソースNAS OSです。完全無償で、Web UIからの管理が簡単です。プラグインで機能拡張でき、低スペックなハードウェアでも動作します。シンプルで初心者にも扱いやすいのが特徴です。
Hex OS
HexOSは、TrueNASをベースにして設計され、モダンなUIを持つホームサーバー向けの有償NAS OSで、使いやすさを重視した設計になっています。TrueNASの強力な機能(ZFS、NAS機能など)を活用しつつ、初心者でも簡単に設定・運用できるように簡素化されています。
Zima OS
個人向けのクラウドストレージ・ホームサーバーOSで、スタイリッシュなUIが特徴です。ZimaCubeなどの専用ハードウェア向けに開発されていますが、汎用的にも利用できます。Dockerアプリの管理が簡単で、初心者向けです。
Rockstor
CentOSベースのオープンソースNAS OSで、BTRFSファイルシステムを採用しています。スナップショット、レプリケーション機能があり、Dockerコンテナもサポートします。中小規模環境に適しています。
Cockpit
Ubuntu上に、Webベースのサーバー管理ツールであるCockpitを組み合わせた構成です。最も柔軟性が高く、NAS以外の用途にも対応できます。LinuxとCockpitの知識があれば、完全にカスタマイズ可能です。
XigmaNAS
FreeBSDベースの軽量オープンソースNAS OSです。TrueNASと同じくZFSを使用しますが、よりシンプルで軽量な設計です。古いハードウェアでも動作し、基本的なNAS機能に特化しています。

アプリ基盤プラットフォーム
アプリケーション基盤に特化したプラットフォームも多数ありますが、その中から一部をご紹介します。アプリケーションカタログが提供されている場合は、そのカタログの更新頻度なども気にして下さい。公式リポジトリの更新内容がいつまでもカタログに反映されない等は逆にストレスになります。
CasaOS
シンプルで美しいUIを持つオープンソースのホームクラウドOSです。Dockerベースで、アプリストアから様々なアプリを簡単にインストールできます。初心者でも扱いやすく、Raspberry Piなどの低スペック機器でも動作します。
Umbrel
ビットコインノードとして始まったプロジェクトですが、現在は汎用的なセルフホスティングOSとして進化しています。美しいUIと簡単なアプリインストールが特徴で、プライバシーを重視した個人用クラウドの構築に適しています。
YunoHost
Debianベースのサーバー管理システムで、メールサーバー、Webサイト、各種Webアプリを簡単に構築できます。ドメイン管理やSSL証明書の自動取得など、完全なセルフホスティング環境を目指す設計です。技術的知識が少なくても本格的なサーバーを運用できます。
HomelabOS
Docker Composeベースのホームラボセットアップツールでしたが、現在は開発が停滞しています。100以上のサービスを簡単にデプロイできる設計でしたが、メンテナンスの問題で他のソリューションへの移行が推奨されています。
Cloudron
商用のアプリホスティングプラットフォームで、150以上のアプリをワンクリックでインストールできます。自動バックアップ、更新管理、ドメイン設定などが統合されており、ビジネス利用にも適しています。有償ライセンス制ですが、無料プランもあります。
CapRover
オープンソースのPaaS(Platform as a Service)で、Herokuのようなアプリデプロイ体験をセルフホストで実現します。Dockerベースで、GitからのCI/CD、ロードバランシング、自動SSL証明書取得などが可能です。開発者向けのプラットフォームです。
Coolify
オープンソースのHeroku/Netlify代替を目指すセルフホスティングプラットフォームです。Git統合、自動デプロイ、複数サーバー管理などが可能で、近年急速に人気が高まっています。モダンなUIと活発な開発が特徴です。
Dokploy
比較的新しいオープンソースのデプロイプラットフォームで、VercelやNetlifyのようなモダンな開発体験をセルフホストで提供します。Docker、アプリケーション、データベースを統合管理でき、シンプルなUIが特徴です。

製品を選ぶ基準
人それぞれ観点は異なると思いますが、私は次のような点を比較するようにしています。
使われている技術
拘りの部分です。私はハードウェアパススルーでGPUを活かしたVMやLXC、Docker環境が欲しかったのと、データ保護基盤としてZFSの機能を余すこと無く使える製品を望んでいます。価格や手間
個人で使うので高額な費用は掛けられません。また面倒でないことと、趣味の範囲以上に手間がかかることはできれば避けたいと思います。製品の開発体制
セキュリティ対応を含め、常に開発やメンテナンスが継続されていることは重要と考えます。特に法人向けの製品を開発しつつ、個人ユーザー向けに無償版をリリースされた製品の信頼性は高いです。コミュニティの活発度(=情報の多さ)
フォーラムやDiscord等のコミュニティがあり、質問に回答をもらえる環境であることは重要です。有償のサポートでなくても、情報量が多ければ自分でなんとかなることは多いと思います。
ということで、私の場合は上のリストで★印を付けた2つの製品、Proxmox VEとTrueNAS CEを組み合わせて『至高の自宅サーバー』を構築することにしました。
ソフトウェアの構成は目的によって変わります。より初心者向けで手間がかからないパッケージなどもありますので、日々の運用までも含めてご自身に合った製品を選ぶことが自宅サーバーの構築には重要です。
