『読書脳 樺沢紫苑(著)』〜読書家から本嫌いな人まで、AI時代にお勧めの一冊〜
【ポイント】
You Tubeなどでも活躍中の、精神科医 樺沢紫苑さんの最新刊「読書脳」を読みました。
読書の習慣がない人から、読書が趣味の人まで、自分に必要な知見が見つけられる本としてお薦めできる一冊です。
1. 『読書脳』(樺沢紫苑(著)』
先週、『読書脳 単行本(ソフトカバー) 2023/8/31 サンマーク出版 樺沢紫苑 (著)』を読みました。
⇒出版記念講演会(録画視聴版)」に申し込んでいたおかげで、発売前に入手出来ました。
本著は、精神科医でYou Tubeの「樺チャンネル」などでも活躍されている、樺沢紫苑さんの、最新刊です。
2015年発売の『読んだら忘れない読書術』の加筆・再編集版ですが、
今回、最初の『新版に寄せて』でAI時代ならではの読書の重要性や、第6章で電子書籍やオーディオブックの活用の事項が追加され、また最後の第8章で著者がお薦めする31冊が更新されています。
私は上記の『読んだら忘れない読書術』も読んでいますが、今回改めて本書を読んで、新たな気付きと、当時もやらなくては思いつつ、出来ていないことが多いとの反省点も得られた次第です。
本書は、8章構成ですが、第4章の読書実践方法をまずはざっと読んで、その読み方に習って本書も読むと、効率よくかつ多くの学びが得られるのでお勧めいたします。

2. 自分の気付き、ToDo
本著の中で、特に印象に残り、私が気付きを得られた部分をいくつかご紹介します。
なお、以下の「P*」は単行本のページ番号です。
● ChatCPTを使いこなすにも不可欠な「読解力」「文章力」(P6)
「新版に寄せて」の中の一節。著者は、ChatCPTのようなAIが普及する時代こそ、AIに的確な質問や指示をするための「文章力」、その回答を利用するための「読解力」が必要となること、これらの能力を鍛える方法が「読書してその内容についてアウトプットすること」と説かれています。
この点は「目からウロコ」でしたので、ぜひ、読書とそのアウトプットを増やしてAI時代を乗り切りたいと思った次第です。
● 他人の経験はお金で買える(P40)
第1章の「読書によって得られること 4」の一節。普段から読書をして知識を得ておくこと、更に何かあったら本を読んで知識を得る習慣を身に着けておくことで、問題や悩み事に直面しても「本」を参考に解決できるので、ストレスや不安に煩わされること自体がなくなると著者は説いています。
この点も、読書に限らず、防災などのトラブル対応や予防に関する知識や習慣を普段から身につけておくことの重要性に通じるものがあると、改めて情報収集とその活用の習慣の重要性を感じた次第です。
なお、本著の「選択肢は多いほうがいい~「二択より四択理論」(P73)」に、読書により、対応の選択肢が広がることを読書の効能として挙げていますが、
私もこの「多様な選択肢の確保」は常々重要と考えているので、色々な分野に少しでも連想の取っ掛かりを作っておくことの必要性を改めて感じさせられました。
● 楽しむ読書でなければ自己成長は得られない(P83)
第1章の「読書によって得られること 8」の一節。読書は、「自己成長や仕事のため」と目的を設定するのではなく、「楽しむ」ことを目的としないと長続きせず、習慣化しないと著者は説いています。
これは、新しい知識や視点を得ること自体に喜びを感じようとする意識で、感情面でも前向きに取り組む姿勢の重要性という点では、読書以外にも通じるものと思います。
● 本を読んだら感想を「シェア」する(P119)
本書だけでなく、著者の樺沢さんは、「インプット⇒アウトプット⇒フィードバック」のサイクルを回す重要性を、ベストセラーとなった『アウトプット大全』 などでも繰り返し述べていらっしゃいますが、
SNSに読書の感想や、その本の中で自分の心に響いた言葉を記載して感想を添えて投稿するというアウトプットを提案しています。
この様なアウトプットの仕方は、確かに手軽でかつ、何度でも出来ることから、繰り返し復習する効果も得られるものと考える次第です。
● 60分連続した読書と15分の細切れ読書、どちらが効率的か? (P129)
第3章の、「スキマ時間記憶強化読書術 2」の一節。
樺沢さんは、何かをする時間の中で集中力が高まるのは最初と最後の時間なので、
60分連続よりも、15分毎に読書する方が集中力の高い時間を増やし、読書量も増やせると提案されています。
この、15分単位の活用は、読書以外のインプット全般にも使える方法かと思いますし、
人とのコミュニケーションにおいても、自分と相手が集中できる時間という点で参考になり、今後気をつけようと考えている所です。
● 電子書籍の醍醐味~「ハイライト読書術」(P222)
第6章の「端末の選び方、ハイライト、裏技まで~「Kindle読書術」の一節。
樺沢さんは、このハイライト部分だけをまとめ読みする機能や、自分のパソコンに転送したり、SNSでシェアする使い方も紹介されています。
この様な使い方はあまり意識していなかったので、復習やアウトプットにもハイライト機能を使っていきたい思います。

3. ビフォア・アフター
まだ、本書を読んで間がないのですが、上記のnoteの入門書の様に、何かを始める際にまず入門書や解説書、専門書などの文献に当たるということは、仕事ではそれなりに行っていましたが、もっと実行しようと考え、
情報収集の方法としても書籍の比重を増やす方に少しづつ動いて行くように意識が向くようになりました。
また、アウトプットについても、本記事のようなまとまったものだけでなく、X(旧Twitter)でも紹介するなど、複数のアウトプット手段を読書に利用することを意識するようになりました。
4. こんな人にお薦め
読書の必要性を普段あまり感じていない方、何となく「読書って必要かな?」と感じている方などに、
読書の大切さ、面白さを感じさせてくれるとともに、読書のハードルを下げる手法を色々と学べる本です。
また、読書家の方にも電子書籍やオーディオブックなどの書籍の利用方法を改めて教えてくれるという点で、一読をお勧めする次第です。

【まとめ】
・『読書脳 』は、読書で得られる効能から本の読み方、選び方、電子書籍などの活用まで幅広く知見を提供してくれている
・AI時代だからこそ、テキスト(文章)を操る能力とAIが提供してくれる情報を活用できる読解力が必要とされており、これを鍛える方法が「読書とアウトプット」である
・読書の習慣がない人から、読書家まで、自分に必要な知見が見つけられる本としてお薦めできる一冊
