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リラックスしたいときは、左鼻だけで呼吸しよう。

最近、ヨガとか、瞑想とかをする機会があるのですが、インドで、呼吸がマニア化の道を辿ったのは面白いですよね。

呼吸法の基本だけでも8~10種類くらいあり、バリエーションを含めると数十種類もあります。

その中の一つに、片鼻呼吸法(ナディ・ショーダナ)というのがあります。右鼻呼吸をスーリヤ・ベーダナ、左鼻呼吸をチャンドラ・ベーダナと呼びます。

東洋医学の経絡のように、インドのヨガ哲学では体内に 「ナーディ」 と呼ばれる数万本のエネルギーの通り道があると考えられています。その中でも最も重要な3本の幹線道路が、鼻孔とチャクラをダイレクトに結んでいます。


左の鼻孔 =「イダー(月)」の通り道とつながり、左の鼻で呼吸をすると、イダーのルートを通じて、各チャクラの「陰(リラックス・鎮静)」の要素が刺激されます。

性質:冷性、リラックス、受容性、副交感神経、右脳


右の鼻孔 =「ピンガラ(太陽)」の通り道とつながり、ピンガラ(太陽)のルートを通じて、各チャクラの「陽(活力・エネルギー)」の要素が刺激されます。

性質:熱性、活動的、論理、交感神経、左脳

交感神経を優位にして集中したいなら「右鼻呼吸」、副交感神経を優位にしてリラックスしたいときは「左鼻呼吸」がおすすめ。

寝る前に左鼻呼吸をするもよし、片方ずつやって自律神経を整えるも良しです。伝統的には、鼻の押さえ方にも特徴がありますので、やってみたい方は動画を参考にしてください。

実際に、いくつかの研究では、

右鼻だけで呼吸すると、

酸素消費量が増える
心拍数がやや上がる
交感神経活動が高まる傾向

左鼻だけで呼吸すると、

心拍数が低下
血圧がやや下がる
心拍変動(HRV)が改善
リラックス方向に働く傾向

という報告があります。

また、「ムドラー(印・手印)」といって、指先同士をくっつけたり、特定の形を作ったりして呼吸の効果を高める技法もあります。

ヨガやアーユルヴェーダの思想では、手や指は「全身のエネルギーの回路を切り替えるコントロールパネル」のようなものと考えられています。5本の指にはそれぞれ宇宙を構成する「5つの元素(五大元素)」が割り当てられており、どの指を結ぶかによって、呼吸が体のどこに届くか、チャクラや内臓にどう作用するかがガラリと変わります。

例えば、「人差し指」をくっつける呼吸(チン・ムドラー / ギヤン・ムドラー)は、もっともポピュラーな、親指と人差し指の先をくっつけて輪を作る形です。

この2つを繋ぐことで、体内の「風(気の流れ)」が安定し、呼吸が自然と深く穏やかになります。

意識を内側に向け、脳を鎮静化させるため、精神的なストレスを和らげる呼吸に最適です。息が胸の上部や頭の方に響きやすくなります。

「小指」をくっつける呼吸(ブーミ・ムドラー など)では、親指と小指をくっつけたり、両手の小指同士を合わせたりします。

「水」のエネルギーをコントロールするため、体内の水分バランス(むくみや血液循環)を調える呼吸になります。

エネルギーを「下方向」へ降ろす力が強いため、呼吸をしながら体をどっしりと安定させたい時(グラウンディング)に使われます。

逆に、親指と薬指・小指をくっつけて呼吸すると、息がお腹の底(丹田)や骨盤の方へ深く降りやすくなります。

実際にやってみると、呼吸の入る位置が、肺の上になったり、下になったりして面白いです。よくこんなこと発見したなと思いますけど!

瞑想の時の手の形ひとつとっても、単なるポーズではなく、そこにフィジカル的な意味があるというのがすばらしい!

いやー、人体って奥が深すぎますね~!まだまだわからないことだらけです。

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高橋伸嘉(のぶよし)|自然細胞科学研究者/(株)ルクセス代表/僧侶/ 泣いて喜びます!いただいたお金は、新しい本を買うことに活用して、還元いたします♪