ずさんではない、最上級のスピードアクションと難易度を兼ね備えた『Dead Cells』という沼に沈め!
PSPlusのプレミアムに変更したし、なんか前から気になってたやつを何個かやってみようかなぁ、なんて軽い気持ちで始めた作品を紹介します。
マジでおもしろすぎる。そんだけ。
📃|ローグライト ✕ メトロイドヴァニア =『Dead Cells』

『Dead Cells』は2017年5月11日にSteamでリリースされたローグライト2D探索型アクションゲーム。挑戦するたびに変わるマップ、ゲームオーバーになったらすべてを失うというゲーム性の「ローグライト」とダンジョンを探索するアクションを指す「メトロイドヴァニア」を合わせた「ローグヴァニア」という新しいジャンルとなる作品。トレーラーを見ればわかる通り、ドット絵で描かれたキャラクターがヌルヌルと動く様が印象的。
今ではPSやXbox、NintendoSwitchといった家庭用ハードに加えて、スマートフォン向けにもリリースされている。スマホでプレイさせるなんて、正気とは思えない。
※本作を紹介する際に「ローグライク」としているページも多いですが、ここでは「ローグライト」とさせていただきます。

開発はフランスのインディーゲーム会社『MOTION TWIN』。過去作はパズルゲームやホテル経営ゲームなど、多種多様な作品があるが、本作のようなガッツリとしたアクションゲームは本作が初めてみたいだ。ただ、ドット絵には非常に強いようで、過去作のスクリーンショットを軽く眺めただけでもグラフィックのクオリティの高さを感じさせられた。

⭕|忍者のようなスピード感あふれるアクション
最初はどちらかというとそこまでのスピード感を体験することはできないのですが、短時間で敵をたくさん倒すというような条件を満たすことで移動スピードが上がる。このときのスピード感といったらたまらない。ロールで回避しながら敵をなぎ倒していく爽快感。最高に気持ち良い。

⭕|プレイヤーに求められるのは「臨機応変さ」と「運」

「ローグライト」という性質上、スタート時は貧弱でひ弱な状態となり、ダンジョンに落ちている武器やスキルを入れ替えながら苦難を乗り越えて行く必要がある。自分の得意なスタイルに合わせて装備を整えられれば良いが、そう上手くいかないのが「ローグライト」。今あるものでなんとかしなければならないので、嫌でも手元にあるものを使って生き延びるしかない。持てる量は限られているので、取捨選択も大事。同じ武器でも付随される効果が違ったり、リスクがあるが強力な武器だったり、頭を悩ませるポイントは尽きない。
自分なりの攻略の方程式を組み上げるのも、新しい武器で実験的に攻略をしてみるのも、模索していくのが面白い。

⭕|どんな状況からも一瞬で死ねる緊張感

「こんな装備だったら、余裕でクリアできるんじゃね?」という自称完璧な状態でも簡単に死にます。複数の敵に囲まれ、一撃喰らったらもうパニック。その場からとりあえず離れても瞬間移動してついてくる敵や逆にプレイヤーを引き寄せる敵もいるので死ぬ気で生き残るしかない。
死ぬ気でやってみろ、結局死ぬから。

💬|自分自身に経験値を積み上げ、初クリアしたのは36回目だった
参考までに、自分の記録を。本作は1プレイに時間をかけたり、レベルを上げて物理で殴ったりするだけではクリアまでたどり着くことはできない。武器の取捨選択、敵の行動パターンの学習、状況把握能力など、プレイヤー自身のレベルを上げなければならない。多いのか少ないのかわからないけども、自分は36回の経験を重ねて、ようやくラスボスを撃破できた。なかなかクリアできなくても、徐々にできるようになってくるから頑張ろう。

⭕|アクションが苦手でも大丈夫な「アシストモード」
最近の高難易度ゲームはただ難しいだけではなく、優しさも持っていがち。本作もそのうちの1つだ。
「アシストモード」では様々な要素を独自に調整が可能となる。マップを最初からすべて見える状態にしたり、敵の攻撃を弾く「パリィ」の受付時間の長期化などに加えて、敵のHPや攻撃力を最大2割まで引き下げることが可能になる。アクションが苦手だけど気になるというプレイヤーの方は、まずはアシストモードを有効化して慣らしていくと良いのではないだろうか。

🍴|あなたは肉食?草食? ユーモラスな設定項目
本作はところどころに皮肉めいた台詞回しやブラックジョークのようなやり取りが存在するが、オプションの中にも遊び要素があって良い。

「食のスタイル」という項目があるが、これがゲーム中に登場する回復アイテムの種類を設定することができる。「菜食」や「果食」はなんとなく想像がつくが、なかなか想像ができない項目も多い。どんなアイテムが出てくるのかは自分でプレイして確認してもらいたい。画像が用意できなかったとか、面倒臭かったとか、そういうことではない。信じてくれ。

🎧|ゲームの雰囲気をより際立てる音楽

本作のBGMは良い意味で存在感が薄い。「BGMの良さでゲームを盛り上げる」というスタイルではなく、後ろで静かにずっと流れ続ける感じ。どの曲もステージの雰囲気に合っていて、繰り返し聴き続けても飽きが来ないような楽曲となっている。「ローグライト」という性質上、何回でも遊び続けられるので、BGMが耳障りとならないような作りは非常に評価が高い。
ゲーム中、必ず通ることとなる「牢獄」のBGM『Prisoner's Awakening』はプレイヤーを本作に引きずり込むのに十分な魅力を持っている。個人的には終盤で聴くことができる『The Castle』がお気に入り。「やっとここまで来れた」という達成感とクリアまであと一歩という緊張感を味わえる曲の1つで、毎度高揚してしまう。
作曲のYoann Laulan氏はフランスの方のようで、本作以外にもいくつかゲーム音楽を担当しているみたい。『Dead Cells』以外で大きなタイトルはなさそうだが、雰囲気が良い音楽を作る一流のアーティストだ。bandcampで他の曲も聴けるので、どうぞ。
⭐|超面白いし、超難しい! 2Dアクション界最高峰の傑作!
ダークな世界観に快適な操作性。センスのあるテキストや豊富な武器種。美麗なドット絵が滑らかに動くアクション。どれを取っても高品質。アクション好きなゲーマーは必修科目とすべきレベルの作品。
ストーリーを明確に語らず、マップ中の断片的な情報から推測させるやり方はゲーム本編の雰囲気を崩さずに上手く組み込まれていて素晴らしい。攻略には不要なものとなることは開発者も承知で、設定によりストーリーに関わる無駄な部屋は出現しないようにできたりする。かゆいところに手が届くような丁寧な作りは、歴史の教科書に載せるべき一品。いろいろと書き足りない部分が多いが、言いたいことは「超最高」の一言なんだ。

トロコンしても、まだまだやることが残りまくっている本作。DLCもあるし、奥深すぎる……。
沼だ……。
ズブズブ……。
それでは。
おわり。

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