ペナン島ふたたび6~ジョージタウン・アルメニアストリートでこだわりの博物館に出会う
ペナン島・ジョージタウンで観光の中心と言えば、アルメニアストリートが真っ先に挙がるだろう。この町で一番有名であろう壁アートもこの通りにある。

マレーシアにアルメニア?意外な組み合わせにも思えるのだが、この名は、かつてこの地に居を構え、交易などを行っていたアルメニア商人にちなんだのだそうだ。ただし、アルメニアストリート付近には、アルメニアの面影はなく、その後多数住み着いた華人系の住宅や廟に取って代わられたのだそうだ。
超メジャー観光地なので、遊覧する観光客を待つリキシャーの姿も見える。

ところが、このアルメニアストリート、実はオーバーツーリズムとはほど遠いのどかさなのだ。前回訪れたときも観光客は多かったのだが、どこかの店が長い行列になったりすることもなく、割とストレスなく観光できるのだ。

アルメニアストリートでの一番の撮影ポイントは、先ほども登場した壁アート。ジョージタウンには、たくさんの壁アートがあるのだが、その中で最も有名なのはこの「自転車に乗る少女と少年」だろう。ジョージタウンが国際的観光地として人気が急上昇したきっかけを使った訴求力抜群の作品だ。(台湾で言えば、九份の阿妹茶樓みたいな存在)

さて、ちょっとばかり内装が派手なこちらの店に入る。ここは前回はじめてジョージタウンを訪れた時、宿泊したミニホテルの一階にあるスイーツショップなのだ。ホテルの名前は「Armenian Suites Hotel」と立派だが、実際はアルメニアストリートの簡素なミニホテルだ。一階のスイーツショップ「Kokofai Cafe」に入って横の階段を上がるとホテルの部屋に行ける仕組み。フロントらしい場所はなく、庶民的な民宿の趣だ。

ここで、マレーシアローカルのかき氷スイーツ「チェンドル」をいただく。チェンドルは、緑色の甘い麺や豆などが入った、かなりボリューミーな一品。チェンドルがおいしい店はほかにあると思うが、このときは、前回の宿泊を思い出しながらの小休止となった。(いつも空いているので、ふらっと入れるのがありがたい笑)

【店舗情報】
「Kokofai Cafe」
住所:33, Lbh Armenian, George Town, Pulau Pinang
営業時間:9:00~23:00(無休)
すぐ近くには、いつも自転車がぶら下がっているレンタサイクルショップ(多分)がある。この店も、日本で言えば昭和の趣を感じさせ、なかなか良い。

先ほど少し述べたが、アルメニアストリートは、名前はアルメニアでも、現在は中華文化の色が濃いエリアだ。だから、台湾でも見かける道教系の廟がいくつも見られる。

街並みの基本は、このような20世紀前半の洋風建築。きれいにリノベされた建物も多いが、昔のままの外観をとどめるところも多く、町を歩くだけで楽しくなってくる。

初ペナン島のときもじっくり歩いたアルメニアストリートだが、こちらの「写真博物館」には入ったことがなかった。開館しているようなので、ちょっとお邪魔してみる。

この博物館は「亞洲相機博物館」といい、純粋な私設博物館だそうだ。入館料の表記がなかったので、少し不安だったのだが、二階でオーナーさんに聞いたら、25リンギットだとのこと。

うーん、800円かあ、、、と一瞬思ったが、満足できそうな予感がしたので、入館料を払って入場した。あとで訪れた観光客は入口で入館料を聞いて、そのまま帰っていった。。。
ペナン島自体は写真やカメラののメッカというわけではないが、実はここのカメラのコレクションはなかなかすごい。歴史ドラマで出てきそうな古いカメラから、戦後の8ミリカメラ、最近のデジカメまで、カメラの歴史を一気に学べるラインナップだ。

個人的には、こういう8ミリが懐かしい。子供の頃、何かの時に自分が8ミリで撮られていて、家族でその映像を見たことがある。いつの間にか、8ミリなど見なくなってしまったが、もし機会があればまた見たいものだ。8ミリのフィルムはどこかに残っているのだろうか?

この博物館は、かつてジョージタウンで開業していた写真館「蕭湘影室」が閉館するときに、写真館にあった機材やご主人のカメラなどに加え、少しずつ買い集めていた古いカメラなどを一堂に集めて作られた施設。世界の何処かには、もっと凄い博物館があるのだろうが、個人レベルで開いている写真博物館としてはかなり立派なものではないだろうか。

こういうカメラに登場するシーン、ドラマや映画でもあった気がする。入館料が高めのためか、館内は基本的に空いている。日本人が来るのは珍しいのだろう、ご主人は一つ一つ丁寧に説明をしてくれる。日本のメーカーのものもたくさん出てくるのだが、中には知らない名前のメーカーの製品もあり、カメラ好きの方なら、1日いても飽きないのでは?

暗室なども見せてくれて、素人でもかなり楽しめた。やはり、「入館料は高いけど、良さそうだから思い切って入館しよう」というのは、得てして当たるものなのだ。シンガポールの博物館もそうだったな。
【施設情報】
「亞州相機博物館」
住所:1st floor, 71, lbh, Armenian, George Town, Penang
開館時間:10:00~18:00(無休)
