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第33回:環境と人3 身体感覚から限界を知る「石積み」(真田純子)

人文地理学者の湯澤規子さんと景観工学者の真田純子さんの、「食 × 農 × 景観」をめぐる往復書簡。要望を叶えるための技術ではなく、「私たちに出来ること」という手段から目的を設定することでどんな世界が見えてくるのか、考えます。

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肉体を通じて「私」と「環境」が関係する

以前、石積みの楽しさの話をしましたが、石積みをしているといろいろなことに気づきます。「私」を通して語られる環境という視点から言うと、石を積もうと考えて石を見るとき、それらは積みやすい石か、積みにくい石かという視点で分類されます。またその場所も、掘りやすいとか崩れやすいとか、そういう評価、分類によって描写されます。

しかしもっと重要なのは、石積みをしていると自分の限界を知るということです。重い石は持てないし動かせない。高い壁をつくるには、そのための大掛かりな準備が必要で、簡単に積めるのはせいぜい1.5から2.0mくらいの高さまで、など。これは湯澤さんが引用されていた石川初さんの言う「工事の空間単位が人の身体である」という言葉ともリンクしています。

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