プロ空港おじさんの憂鬱(8) 世間の相場
出張中の空港や機内で見かけるオッサンたちの奇妙でイタい言動は、地上係員や客室乗務員を夜の街のお姉さんと勘違いして同じ流儀を昼間に持ち込もうとした結果なのかと最近合点がいった。
いわずもがな、現実はそうではないので痛客という印象だけが残る。
男性だけではない。国際線ラウンジで、老齢の女性が中トロはないのかと騒いでいた。握り寿司は決まったネタしか出ないのだが、そのBBAは大声で中トロを連呼してスタッフを困らせていた。文句を言わないと死んでしまうのはヒト科のメスが等しく罹る不治の病やも知れぬが、いやはや。
思うに、令和の現代に必要なのは、相場を知っておくという心得なのかもしれない。無理矢理自分の土俵に持ち込む必要はないし、誰もその土俵に上がりはしない。
ラウンジは高級レストランではないのだから、出されたものを黙って食べればよいし、保安業務の傍らで愛想を振りまいてくれる係員にはこちらも笑顔を返せばよい
