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【第474回】 Marketing Cloud Next : SubscriberKey の ID 解決マッチルール

Marketing Cloud Engagement のデータを Marketing Cloud Next の運用で利用する場合、人物データは Unified Individual を基準としたデータモデルで管理する必要があります。

この際の ID 解決は、Party Identification を利用した Identity Resolution のパターンで構成することになります。

一般的な ID 解決では、以下のような属性を用いて人物を統合します。

  • Individual の属性(姓・名など)

  • Contact Point の属性(メールアドレス、電話番号、住所など)

しかし Party Identification を利用した ID 解決では、これらの属性ではなく、企業独自の識別子(会員番号など)をキーとして人物を統合するケースで利用します。

Marketing Cloud Engagement における SubscriberKey は、まさにこの企業独自の識別子(会員番号)として運用されているケースが多いため、このパターンに該当します。


Party Identification を利用した ID 解決

Party Identification を利用した ID 解決には少し特徴があり、
Party Identification DMO の以下の 3 項目がすべて完全一致した場合のみ統合が行われます。

  • ① Party Identification Type

  • ② Identification Name

  • ③ Identification Number

そのため、Marketing Cloud Engagement の SubscriberKey を利用して統合する場合は、これらの値を意図的に固定して設定する必要があります。

ここでは MC スターターバンドルの設定に従った Salesforce 推奨構成に則り説明します。


プロファイル DE で設定する項目

Marketing Cloud Engagement から連携する プロファイルデータ用のデータエクステンションに対して、DLO 内に、以下の数式項目を設定し、Party Identification DMO にマッピングします。

① Party Identification Type(DMO 項目名)
DLO に同名の新規数式項目(テキスト型)を作成し、以下の固定値を設定

'Person Identifier'

② Identification Name(DMO 項目名)
DLO に同名の新規数式項目(テキスト型)を作成し、以下の固定値を設定

'MC Subscriber Key'

③ Identification Number(DMO 項目名)
※ここには、SubscriberKey 項目をマッピング


併せて設定しておく必要がある項目

以下の DMO 項目は Identity Resolution のマッチングには直接使用されませんが、データモデル構成上必須となるため設定が必要です。

④ Party Identification Id(Party Identification DMO)
DLO に同名の新規数式項目(テキスト型)を作成し、以下の計算式を設定

'PersonIdentifier_MCSubKey_' + sourceField['SubscriberKey項目']

識別子の種類が分かる接頭辞を付けた ID を生成しておくのが一般的な設計パターンです。これにより、将来的に 他の識別子(例えば CRM Contact Id や External Id など)を追加する場合でも、識別子の種類ごとに ID を区別して管理することができます。

⑤ Party(Party Identification DMO)
※ここには、SubscriberKey 項目をマッピング

⑥ Individual Id(Individual DMO)
※ここにも、SubscriberKey 項目をマッピング

すべての項目が作成できたら、以下のようなマッピングを目指して下さい。


マッチルールの設定手順

1. 新規のマッチルールの作成を開始します。

2. 「カスタムルール」を選択します。

3. マッチルール名に「MC Subscriber Key」と入力し、Data Model Object で「Party Identification」を選択します。この名前は任意で結構です。

4. 続いて、項目として「Identification Number」を入力して、Match Method で「Exact」を選択したら、Configure のリンク をクリックします。

5. 次に表示された画面で以下を入力して、Back To Basic Setting をクリックします。

  • Party Identification Type ・・・ Person Identifier

  • Party Identification Name ・・・ MC Subscriber Key

6. 画面を戻るとルールセット名が元に戻っている可能性があるので、再度「MC Subscriber Key」と入力してから、先に進んでください。

7. マッチルールの設定を「保存」します。


いかがでしたでしょうか。

このように設定することで、Marketing Cloud Engagement の SubscriberKey を基準とした人物統合が可能になり、Marketing Cloud Next では Unified Individual モデルを通じてイベントデータや行動データを活用できるようになります。

なお、Spring '26 の新機能では、Marketing Cloud Engagement+ で ID 解決を有効化した場合、今回説明した Party Identification を利用したルールセットが標準(OOTB)で自動作成されるようになります。
そのため、従来のように Identity Resolution のルールセットを自分で作成する必要はなくなります。

ただし、ルールセットが自動で作成されたとしても、Data Extension 側で数式項目を作成する作業は引き続き手動で行う必要があります。
そのため、今回説明した Party Identification の設定方法は今後も重要なポイントになりますので、ぜひ覚えておいてください。

今回は以上です。


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