【第23回】 Journey Builder のデフォルトのメールアドレスについて
Salesforce Marketing Cloud の初級者の方が理解しづらい概念に、Journey Builder 設定の「デフォルトのメールアドレス」があります。
このデフォルトのメールアドレスの設定方法は 2 種類あります。
■ 設定 ①:エントリーソースのメール属性を使用
■ 設定 ②:連絡先のメール属性を使用
それぞれの特徴を解説していきます。
設定①:エントリーソースのメール属性を使用
「エントリーソースのメール属性を使用」とは、エントリーソースのデータエクステンション内に保存されているメールアドレスを使用して送信する設定です。

設定 ① では、エントリーソースのデータエクステンションには、メールアドレス型のメールアドレスが必須となります。テキスト型のメールアドレスは、送信には使用できません。
エントリーソースのメール属性を使用した場合、以下のルールがあります。
そのジャーニーのすべてのメールが、エントリー時点で エントリーソースのデータエクステンションが持っていたメールアドレスを使用して送信されることになります。つまり、途中でメールアドレスが変更されたとしても、新しいメールアドレスには送信されません。引き続き、古いメールアドレスに送信されますので、注意が必要です。
送信対象対象者が「すべての購読者」に登録されていない場合、エントリーソース内のメールアドレスで、「すべての購読者」レコードが新規登録されます。
送信対象対象者が「すべての購読者」に既に登録されている場合、「すべての購読者」に登録済みのメールアドレスが、エントリーソース内のメールアドレスで上書きされます。
設定②:連絡先のメール属性を使用
「連絡先のメール属性を使用」とは、以下のいずれかのメールアドレスを使用して送信する設定です。

■ 方法 1:「すべての購読者」に登録されているメールアドレス
Contact Data > System Data > Email Addresses > Email Address と選択すると「すべての購読者」に登録されているメールアドレスが使用されます。
■ 方法 2:「Contact Builder のデータデザイナーで関連付けられているデータエクステンション や 母集団」に格納されているメールアドレス
設定 ② では、エントリーソースのデータエクステンションには、メールアドレスは不要で、購読者キーのみが必須となります。
※ エントリーソースのデータエクステンション内にメールアドレスを持っていても良いですが、送信では使用されません。
連絡先のメール属性を使用した場合、以下の共通のルールがあります。
各メールで使用されるメールアドレスは、その送信タイミング(=各メールに購読者が到達した時点)で、「すべての購読者」に登録されているメールアドレスや「Contact Builder のデータデザイナーで関連付けられているデータエクステンションや母集団」に格納されているメールアドレスが使用されます。
上記の点から、設定 ① と比べると、リアルタイムなメールアドレスを使用していると言えます。シナリオが 2 日以上にわたる場合で、かつ、メールアドレスが変更される可能性がある場合に、こちらの使用が推奨されます。
そして、各方法ごとに以下のルールがあります。
「すべての購読者」に登録されているメールアドレスを使用する場合
送信対象対象者が、事前に「すべての購読者」に登録(インポート)されていないと送信ができません。この場合、最初のメールアクティビティにて、ジャーニーから 強制退出 します。パスを素通りしません。
「Contact Builder のデータデザイナーで関連付けられているデータエクステンションや母集団」に格納されているメールアドレスを使用する場合
送信対象対象者が、事前に「すべての購読者」登録(インポート)されている必要はありません。送信のタイミングで「すべての購読者」へ自動登録されます。
また、事前に送信対象対象者が「すべての購読者」登録(インポート)されている場合は、送信のタイミングで「すべての購読者」に登録されているメールアドレスが 「Contact Builder のデータデザイナーで関連付けられているデータエクステンションや母集団」に格納されているメールアドレスで上書きされます。
追記:2024 年 9 月 26 日
"母集団" に紐付けられているデータエクステンションのメールアドレスを活用した例は、コメント欄で skykid さんより解説頂きました。MC コンサルタントの方は、選択肢の一つとして知っておいた方が良いかもしれません。
いかがでしたでしょうか。
このように、設定 ① と設定 ② は条件や運用に大きな違いを及ぼすため、目的に応じて適切な設定を選ぶ必要があります。しっかりと違いを理解して、狙った通りに、正しく運用できるように心がけましょう。
今回は以上です。
