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【第128回】 Spring '24 リリース 注目の新機能 Marketing Cloud ハイライト

Salesforce Marketing Cloud の新機能 Spring '24 の情報が公開されましたのでハイライトの記事を書いてみたいと思います。

今回の記事は Spring '24 がリリースされる前の記事のため、記載している内容に間違えがある可能性があります。予めご了承ください。

今回のリリースは 2024 年 2 月 16 日から 3 月 8 日の間にリリースされます。今回リリースされる機能の中で、個人的に最も嬉しかった機能は、オートメーションを一時停止した人を追跡できる機能が追加されたことでしょうか。これまでは「保存」ボタンを押すまで、誰がその変更を行ったかは記録されなかったのですが、一時停止のタイミングで変更時間と変更した人が記録がされることで、監査的に良くなりました。非常に欲しかった機能です。

さて、今回も盛りだくさんのリリースがありますので、新機能 Spring'24 でどのような機能がリリースされたのかを順に見て行きましょう。

■ 前回の Winter '24 も記事にしていますのでご覧下さい。


■ CloudPages 関連

① CloudPages コレクションの名称がフォルダに変更

これまで CloudPages コレクションと呼ばれていた名称がフォルダに変更されます。また Content Builder と同様に、CloudPages をあるフォルダから別のフォルダに移動したり、フォルダ同士をネストしたりすることもできるようになります。この更新により、CloudPages アセットの管理が容易になります。

② CloudPages で削除されたコンテンツを復元する

サポートにケースを上げなくとも、CloudPages のごみ箱に送信されたアイテムを復元できるようになります。CloudPages のごみ箱を使用するには削除権限が必要で、コンテンツを所有するユーザーのみが復元できます。

※この機能は Winter '24 でも紹介されていましたが、延期となり、今回の Spring '24 でのリリースとなったようです。


■ Journey Builder 関連

① 高スループット(速度)送信で大量のメールを送信

送信スループットを 2 倍以上に向上させるには「Journey 設定」で「Journey Builder 電子メールの高スループット送信」を選択します。

この機能は制約無しで使える機能なのでしょうか?もし制約が無いのであれば、常に高速送信したいですよね。😅

時期:この機能は、2024 年 3 月 18 日以降に利用可能になります。

ついに機能がリリースされました。一度「有効化」してしまうと「無効化」ができないようです。また、送信ログ、Data View、配信ウィンドウなどの機能に影響しないのは嬉しいですが、いくつか考慮事項がありますので、注意が必要です。以下にヘルプドキュメントのリンクを貼っておきます。

② ジャーニーダッシュボードから複数のジャーニーを一時停止、再開する

ジャーニーダッシュボードからジャーニーをより簡単に管理します。一度に最大 10 個のジャーニーを選択し、現在のバージョンまたはすべてのバージョンを一時停止または再開できます。

Winter '24 のリリースでは、ジャーニーダッシュボードからの複数ジャーニーの「停止」ができるようになりましたが、それに続き、一時停止と再開ができるようになったということになります。例えば、基幹システム側に何らかのトラブルが発生し、最新のデータが連携されなかった場合、古いデータを使用して送信するわけには行かない時など、一括で一時停止の処理ができるようになったことは素晴らしいです。🎉

③ ジャーニー履歴ダッシュボードにアクティビティ ID が表示

ジャーニー履歴ダッシュボードに、アクティビティ ID が表示されることで、同じタイプのアクティビティを簡単に識別します。たとえば、「期間ごとに待機」アクティビティが 2 つある場合、各アクティビティには、互いに区別するための一意のアクティビティ ID が振られています。

④ 推奨事項を使用してジャーニーのパフォーマンスを向上

Journey Builder は、ジャーニーの検証中に、パフォーマンスに影響を与える可能性のある構成の推奨事項を積極的に提示します。推奨事項によってジャーニーのアクティブ化が妨げられることはありません。

今回追加される推奨事項には以下が含まれます。
・キャンバス上のアクティビティ数
・再利用されたエントリー定義数
・エンゲージメント分岐と併用した時の待機アクティビティ
・連続した判断分岐アクティビティ
・Salesforce データ入力オブジェクト数

※ ジャーニー内にメールメッセージを含まず、LINE メッセージだけで送信しようとすると「このジャーニーにはメッセージが含まれていません。」と表示されます。非常に困惑しますが、無視して送信しましょう

⑤ エンゲージメント分岐アクティビティでの URL の追跡の拡張

エンゲージメント分岐アクティビティを使用してメール内のクリックを追跡する場合、追跡用の任意の URL を入力できるようになりました。これまではメール内のコンテンツから取得した URL しか選択できませんでした。

この URL の追跡に関しては、以下の Tips 集に詳細があります。


■ Einstein 関連

① Einstein Segment Creation 機能によるセグメント生成

Einstein Segment Creation を使用して、生成 AI を使用して、Data Cloud for Marketing でターゲットとするオーディエンスのセグメントを作成できるようになります。対象ユーザーを記述すると、Einstein Segment Creation が、Data Cloud で利用可能な顧客データを使用して、数秒でセグメントを自動作成します。必要に応じてセグメントを編集して微調整することもできます。

対象:この変更は Developer Edition、Enterprise Edition、Performance Edition、および Unlimited Edition の Data Cloud に適用されます。Einstein Segment Creation には Data Cloud Starter ライセンスが必要です。Einstein 生成 AI は Lightning Experience で利用できます。

方法:Data Cloud でセグメント作成時に、[Create with Einstein] を選択します。Einstein パネルでテキストを使用してセグメントを説明します。ドラフトを確認し、必要に応じて変更を加えます。


■ Intelligence Reports 関連

① Intelligence Reports ダッシュボードに WhatsApp が登場

WhatsApp データを表示して、どのメッセージがより成功したか、どのキャンペーンのパフォーマンスが優れたか、顧客がどのように WhatsApp メッセージに関与したかを確認します。

対象:この変更は、Pro、Corporate、および Enterprise エディションのエンゲージメント用インテリジェンス レポートに適用されます。

方法:[ダッシュボード] タブで、WhatsApp ダッシュボードを展開します。

② Intelligence Reports で WhatsApp の配信データを分析

Intelligence Reports ダッシュボードだけに留まらず、ピボットテーブルでも WhatsApp のエンゲージメントと配信データを分析します。この新しいフィールドには、Activity Name, Send Name, Deliveries などが含まれます。

対象:この変更は、Pro、Corporate、および Enterprise エディションのエンゲージメント用インテリジェンス レポートに適用されます。


■ データ管理関連

① データデザイナーのパフォーマンス向上

Contact Builder のデータデザイナーのパフォーマンスを向上させるため、データエクステンションの保持ポリシーの削除対象で「すべてのレコードとデータエクステンション」を選択している場合、データデザイナーでデータエクステンションをリンクできなくなりました。

確かに時限的に削除されることが予定されているデータエクステンションをデータデザイナーでリンクしておくことは望ましくありませんね。

② 送信可能データエクステンションの項目の長さの制限

送信可能なデータエクステンションを使用する場合のパフォーマンスを向上させるために、送信可能なデータエクステンションの項目の長さが 254 文字に制限されるとなっています。

※ こちらの制限は Summer '24 リリースで適用開始予定です。

こちら Salesforce 公式の案内で説明がありましたが、送信リレーションシップの設定で使用されているフィールドだけが 254 文字に制限されると言う内容でした。公式の案内では、実際の画面を使っての説明がありましたが、Contact Builder のデータデザイナーのリレーションシップの画面で説明していたんですよね・・・送信可能データエクステンションで設定する「送信リレーションシップ」のことかな?と思っていたのですが、一体どちらなんでしょう。いずれにしても、ここで使用される項目は何らかの ID が使用されていると思いますので、文字数に関しては、それほど問題にはならないかと思います。


■ Automation Studio 関連

① Automation Studio での空白ファイルのインポートの構成

各インポートアクティビティでの空白ファイルの処理方法を選択できるようになりました。具体的には、上の図の通り、インポート中に空のファイルが見つかった場合、オートメーションを終了させるか、空のファイルのインポートをスキップするか、空のファイルをそのまま処理するかの選択ができるようになります。

まっさらな MC アカウントのデフォルト値は「インポートに失敗」とのことです。よって、常に空のファイルでもそのまま処理を実行したいという要件がある場合は、これまで通り初期設定の段階で、デフォルト値の変更依頼をサポートに依頼する必要があるとのことです。

② Automation Studio の全般的な機能強化

Automation Studio で、自動化パフォーマンスを改善し、その他いくつかの更新が行われます。以下が上げられています。

  • スケジュールされたオートメーションは 62% 増加しました。(←何が?については文脈からするとパフォーマンスなんだと思います。)

  • データエクテステンション・ストレージ・エクスポート機能の CSV ファイルで、外部キーを表示できるようになりました。

  • コンテンツ タイプは、暗号化されていないファイルを Amazon Simple Storage Service (S3)、Google Cloud Storage、および Microsoft Azure Blob Storage に転送するときに認識されます。

  • 新しいファイル ドロップ API 検証により、監視されていないフォルダを誤って作成することが防止されます。

  • 各オートメーションのサマリー画面で、そのオートメーションを最後に一時停止した人を確認できるようになります。(※下の図の通り)

公式のヘルプドキュメントの中でも、最後の行に地味めに紹介されていますが、ついに、オートメーションを一時停止した人を追跡できる機能が追加されるようです。私個人としては、この機能が Spring '24 の中では最も素晴らしい追加機能だと思うのですが、皆さんいかがでしょうか?

これまで「保存」をクリックするまでは、誰がそのオートメーションを一時停止したかは確認ができなかったんですね。一時停止しっぱなしで放置しても、監査的に確認ができず「誰がオートメーション止めたんだー!」と問題になることも、しばしばでした。これがばっちり、分かるようになるわけですね。この機能を追加するべき優先順位の上位であることに、Salesforce が気づいたのは喜ばしいことですね。🎊 素晴らしい!


■ Marketing Cloud モバイルアプリ関連

① Marketing Cloud モバイルアプリが廃止

Marketing Cloud モバイルアプリが 2024 年 5 月 5 日に廃止されるとのことです。(すでに新規ではアプリはダウンロードできませんでした。)

この Marketing Cloud モバイルアプリは使っていましたか?私的には、設定した Automation Studio のオートメーションが時間になったときに問題なく動いているか?などを見る場合のモニタリングで活用していました。

アプリが既にモバイルデバイスにインストールされている場合は、廃止されるまで引き続き使用可能で、2024 年 5 月 5 日以降は、ブラウザを使用してモバイルデバイスで Marketing Cloud Engagement にアクセスして下さい。という案内になっています。もし、モバイル最適化されてなかったら結構、作業的にきついと思うのですが、モバイル最適化はされるのでしょうか?気になりますね。これは、Salesforce 公式の続報を待ちたいです。


■ メッセージング関連

① WhatsApp トランザクション API でメッセージ送信

WhatsApp Transactional API を使用して、プロモーション以外のメッセージを 自動的に送信します。また、Marketing Cloud Event を使用すると、注文確認や出荷通知などのイベントベースのメッセージで顧客に配送に関する最新情報を提供できます。

対象:この機能は、WhatsApp Business Messaging を備えた Corporate Edition と Enterprise Edition の Marketing Cloud に適用されます。

② Android アプリの新しい認証パターンを MobilePush 管理タブにアップロード

最後はリリース情報というよりは、Salesforce からのお知らせですね。

2024 年 3 月 22 日に Marketing Cloud と統合された Android アプリの認証パターンが、Google Firebase Cloud Messaging の要件への準拠を維持するために変更されます。この日以降に Android デバイスにプッシュ通知を送信するためには、2024 年 6 月 1 日までにアクティブな Android アプリごとに google-services.json ファイルをアップロードする必要があります

時期:Spring '24 リリースの完了後、認証パターンは、ローリングベースで変更され、2024 年 3 月 27 日までにすべての顧客に対して変更されます。

方法:google-services.json ファイルをアップロードするには、利用可能になった後で MobilePush の [管理] タブに移動し、対応してください。


いかがでしたでしょうか?

今回のリリースは 2024 年 2 月 16 日から 3 月 8 日の間にリリースされます。この記事を発表した現時点では、まだ機能がリリースされていませんのでご注意ください。

また、今後 Salesforce 主催での新機能リリース説明会も開催されると思いますので、そちらも開催されたらしっかりとキャッチアップして補足して行きたいと思います。

今回は以上です。


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