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【作例写真30枚】XF33mmF1.4 R LM WR レビュー これは神レンズなのか

これまで多くのFUIJIFILMユーザーに愛されてきた「XF35mmF1.4 R」

10年以上前に発売されたレンズながら長期間神レンズと称されたきたこのレンズは今でも根強く使われており、多くの人を虜にしています。

その後継機と期待され満を持して登場したのが「XF33mmF1.4 R LM WR」

2021年9月に発売されてから既に2年以上が経過しているわけですが、果たしてこのレンズは神レンズという称号に相応しいのでしょうか。
今回はこのレンズの長らく使ってきた所感を作例写真を交えて紹介していきます。


XF33mmF1.4 R LM WR

「XF33mmF1.4 R LM WR」は「XF35mmF1.4 R」よりも焦点距離は2mm短くなり、AF性能が格段に進化、さらに防滴防塵も追加されました。

私もこのレンズが登場するまで「XF35mmF1.4 R」を長らく使っており、特に大きな不満もありませんでした。

しかし、以下の理由から買い替えをする運びになりました。

・XF56mmF1.2 R WRの写りが良すぎた
・カメラは最新機なのにレンズは古いゆえの写りの矛盾
・XF35mmF1.4 Rの寿命が近づいていた
・言ってもAFが遅いのはやはり苦しい

このレンズの購入前に「XF56mmF1.2 R」の後継機にあたる「XF56mmF1.2 R WR」というレンズを購入。
このレンズを使う前までは昔ながらのFUJIFILMの柔らかい描写が好きで買い替え不要と思っていたのですが、実際に使ってみると気持ちが一変。

それはX-H2やX-T5に積まれている第五世代のセンサーと最新のレンズの写りが相乗効果を生んでいたことに他なりません。「XF33mmF1.4 R LM WR」もリニューアル版なので「XF56mmF1.2 R WR」に限りなく近い写りをすると考えれば買わない理由がなくなっていきました。

「XF35mmF1.4 R」も本当に使い込んだこともあり、購入時よりもAFが性能が落ちていたり、カメラとの接触感度も悪くなっていました。さらにスナップの撮影が多い僕が遅いAFのレンズを使い続けるのも健全ではないと思っていたので、思い切って買い替えを決意しました。


XF33mmF1.4 R LM WRのスペック

まずはスペックをチェック

価格:約104,000円
焦点距離:33mm(35mm判換算 50mm)
F値:F1.4
最短焦点距離:0.3m
レンズ構成:10群15枚
絞り羽根:9枚
フィルター径:58mm
手振れ補正:なし
長さ:73.5mm
重さ:360g

レンズ構成は非球面レンズ2枚、EDレンズ3枚を含む10群15枚となっており、効果的に各収差を補正することでクリアで美しい描写が可能に。
「XF35mmF1.4 R」のレンズ構成は6群8枚(非球面レンズ1枚)でした。

筐体は長さ:50.4mm、重さ:187gから長さ:73.5mm、重さ:360gとさすがに目をつむることができないほどにサイズアップしました。ここをどう捉えるかで購入するかどうかが大きく分かれることでしょう。

AFに関しては全群繰り出し式からインナーフォーカスへと変わり、新たにリニアモーターを採用したことでAFが高速かつ静音になりました。防塵・防滴と-10度までの耐寒性能も兼ね備えていることから撮影者に安心感をもたらしてくれます。


XF33mmF1.4 R LM WRの外観

続いて外観を見ていきましょう。

手に持ったときのサイズ感はこんな具合。成人男性の掌に収まるか収まらないかといった具合です。標準域の単焦点レンズにしてはやはり少し大きいといったところでしょうか。

サイズ感的にはXF18-55mmF2.8-4 R LM OISとほぼ同じになります。上がXF33mmF1.4 R LM WR、下がXF18-55mmF2.8-4 R LM OISです。

この二本が似すぎていて何回取り間違えたことか…。

外観と機能はシンプルで上からピントリング、絞りリングのみとなっています。

ピントリングは滑らかであるゆえ、ピントを追い込みたい場合は少し軽すぎると感じてしまうかもしれません。絞りリングは軽すぎず重すぎず適度な力加減で調整することができます。

既に結構使い込んでいるためレンズが傷だらけになってしまっているのはご容赦ください。

X-T5との組み合わせ

X-T5との組み合わせは見た目、ボディバランスともに絶妙です。


XF33mmF1.4 R LM WRの作例と所感

それでは実際に使ってみて感じたことを作例を交えながら挙げていこうと思います。

写りはシャープでキレキレ

購入前にわかっていたことではありますが、写りはキレッキレです。従来のFUJIFILM Xの柔らかさとは遠い写りにはなりますが、期待通りのシャープさです。

特にピント面がよりシャープとなり、解像感高い写真を生み出してくれます。

ちなみに色乗りも抜群です。曇天や日陰部分では青被りするのは相変わらずですが、いい光が入ったときの色表現はもちろん健在です。

FUJIFILMの色や質感については以下の書籍にて言語化されています。作例も多く掲載されていて、写真集としてでも楽しめる本となっています。おすすめです。


大口径レンズ×高性能AF

大口径レンズと高性能のAFの出会いによってこれよりも表現の幅がさらに広くかつ撮影のハードルも下がりました。

「XF35mmF1.4 R」のAFでは絶対に食いつくことのなかったタイミングでの撮影。逆光かつ歩行者なんて最初からAFに期待せずMFで撮っていましたが、このレンズではAFで簡単に撮ることができます。

また逆光性能も改善されており派手なゴーストが出ることがなくなり、わずかにフレアが出るほどにまで抑えられています。逆光性能もAF性能も高いのでストリートフォトグラファーは嬉しいポイントですね。

このようなシルエットなどの黒い被写体も迷うことなくピント合わせが可能になりました。


これぞ万能レンズ

抜群の写りと高性能AFを誇るこのレンズはいかなるシチュエーションでも使うことができます。

防滴防塵と高速AFにより雨中のスナップ、解放F1.4からキレキレの描写と高速AFで動きのあるポートレートもストレスなく撮影することができます。

「XF35mmF1.4 R」と比較してしまうと大きく重くなったのは事実ですが、重すぎて持ち運べなかったり、撮影テンポが落ちるレベルではありません。

焦点距離による制限はあるものの標準域で撮れないものはないと言っても過言ではないです。


意外と変わる2mmの角度

あまり語られることのない焦点距離35mmから33mmへの変化

2mmの差なんてあってないようなものだと感じられる方も多いかもしれませんが、実際に両方使ってみるとその大きな違いに気づくことになります。

大体フルサイズ換算50mmくらいが人間の視野角に最も違いと言われていますが、「XF35mmF1.4 R」はフルサイズ換算53mmのため確かに若干狭い。

自分の視野に入っている景色よりも少しクロップされて切り取っているイメージで慣れてしまっていましたが、「XF33mmF1.4 R LM WR」の場合だとそれがありません。
レンズを切り替えたばかりの何日間は画角が広くなったと感じますが、慣れていくと脳内で逆算してクロップする必要がなくなっていくため、この景色がいいなと思った瞬間にカメラを構えてシャッターを切ることができます。


完璧すぎるゆえ...

レンズを使えば使うほどにレンズの質の高さに驚かされます。

AFや防滴防塵、逆光性能どれをとってもクオリティが高いため簡単に綺麗な写真を撮ることができてしまいます。初心者の方がこのレンズを一本目に使うと他のレンズが使いにくいと感じてしまうかもしれませんし、それなりの本数を使ってきた方すると面白みのないレンズに見えるかもしれません。

どんな方が購入したとしても基本的に後悔することはないと思いますが、良くも悪くもクセがない分、愛でたくなる要素がありません。

スペックや写りだけを見れば神レンズと呼ばれるには十分ですが、なんか使いたくなるダメさがないので、愛せるレンズではないのかもしれません。優等生すぎるのです。


他の作例

全てレタッチしているためあまり参考にならないと思いますが、他の作例を載せておきます。


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