ウラジオストク旅行記 (2019.8) その3
2019年8月にウラジオストク一人旅をした備忘録的な旅行記。その1とその2はこちらからどうぞ。
やることがなくなる
4泊5日の旅行だったが3日でめぼしい観光スポットは見終わり、4日目には完全にやることがなくなった。それもそうである。ウラジオストクは駅周辺3kmの範囲で完結している小さな町だ。八王子駅周辺で4泊5日を過ごせと言われるようなものである。そりゃやることもなくなる。仕方ないのでひたすら散歩した。目的もなくただ歩くだけ。疲れたらカフェに入ってコーヒーとケーキをたしなみ、また歩く。大きいスーパーがあったらふらっと立ち寄って何が売っているのか観察する。路上で演奏している人がいたら近くのベンチに座ってじっくり聴く。そんな感じで旅行者とは思えない過ごし方をしたのだが、意外にもこれがよかった。その街の住民になったかのようなのんびりとした1日は、詰め込み弾丸旅行では味わえない穏やかな幸福感をもたらした。今後も旅行する際は、何も予定がないただ街に溶け込む日をつくりたいと思った。
舎弟を見つけ、朝まで飲む
最後の夜、せっかくロシアに来たのだからウォッカを飲もうとバーに行く。カウンターに案内され座ると、同じくカウンターに日本人らしき若い男が座っていた。一人旅ゆえ4日間誰とも話していなかった私は、気づいたら「日本人ですか?」と話しかけていた。話を聞くと、これからシベリア鉄道に乗りモスクワまで行くロシア横断旅行を計画していた大学生であった。しかし、見れば見るほどその大学生の顔がスネ夫みたいな舎弟顔だったので、一回りほど年上の私は「よし、2軒目行くぞ!」と会ったばかりなのにめちゃくちゃ先輩風を吹かして飲みに連れて行った。その大学生も「へいアニキ!」みたいな感じで、本当に舎弟みたいについてきた。ウォッカも相まってそのへんからあまり覚えていないが、店にいた韓国人の女の子2人組に話しかけにいったり、痛いムーブをしていたのだけは覚えている。その後、朝方にタクシー呼んでホテルに帰った。後で気付いたが、そいつの名前すら聞いていなかった。もちろん連絡先も交換していない。本当に一夜限りの出会いであった。元気にしてるかなあ、あの大学生。
ウラジオストクについて
ウラジオストクについて総評を述べたい。
よかったところ
街並みがきれい。日本から一番近いヨーロッパは伊達じゃない。ただ街を歩いているだけで癒やされる。ロシア人も美男美女で眼福。
ご飯がおいしい。イクラとかサーモンなど海鮮はそりゃ美味しいし、ボルシチとかピロシキなどスープやパンも日本人の口に合う。その2で書いたジョージア料理レストランのスプラも最高。
物価も安い(2019年当時)。タクシーで20~30分乗っても日本の3分の1くらいの感覚。
イマイチだったところ
日本車多すぎて風情がない。その1で書いたが、旧世代の日本車ばかりが走っており、美しいヨーロッパ風の街並みに合っておらず、雰囲気を台無しにしている。
いくらなんでも韓国人が多すぎる。ウラジオストクと韓国はとても近く、航空便も1日に何本も飛んでいるため、韓国人からするとメジャーな旅行地らしい。中心街にある噴水広場は、冗談抜きでロシア人よりも韓国人の方が多かった。
海外ひとり旅の所感
最後に、海外一人旅に関する所感を書いて終わりたいと思う。
よかったところ
100%自分の思い通りに行動できる。あてもなくただ散歩したり、気の赴くままにお店に入ったり、眠いときはホテルで昼寝したり。誰にも気を遣わず自由にできるのは一人旅ならでは。
イマイチだったところ
レストランで1人用の注文が難しい。海外のレストランはシェア前提になっているため、基本的に量が多い。3~4品を注文するとそれぞれ最初は美味しいが、途中から1人フードファイトが始まる。もともと少食の私は途中から苦行になってしまった。2人以上ならもっと色々食べられたのにと思う。
日本人と会うと若干気まずい。ウラジオストクは狭いかつ日本語のガイドブックもそんなに種類がないため、行くところが被りに被った。同じ飛行機に乗ったカップルや女子大生グループと何度もレストランや道ですれ違い、お互い顔も覚えてきてしまい、向こうは何とも思っていないだろうが、私はなんとなく恥ずかしい思いをした。
以上、5年前のウラジオストク旅行を振り返る備忘録的なメモでした。
