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自分を整え、変化を確認する場所

京都在住エッセイスト・ライターの江角悠子さんが主催しているオンラインサロン「‎京都くらしの編集室」の「noteチャレンジ」に参加しました。

7月のお題は
【お店】地元の「私の居場所」 今住んでいるお店で、一番自分らしくいられる店や、何度も行ってしまうお気に入りのお店について。

私のお気に入りの場所は、家の近所のスポーツクラブだ。
ジムがあり、プールがあり、スタジオがあり、温泉とサウナ付きのスパも併設されている。

思えば、このスポーツクラブとの付き合いは長い。

子どもがまだ赤ちゃんだった頃、ママ友たちと一緒に、親子スイミングスクールに入会した。
小さかったわが子を抱いてプールに入る。親子で水に慣れていく時間は、とても楽しかった。

幼稚園児になった子どもたちはキッズコースへ移り、親子スイミングは終わった。

それから十数年後、40代になった私は、今度は「自分のために」このスポーツクラブに入会した。

私はジムで黙々とトレーニングする。

ルーティンは、入念なストレッチから。
ヨガで覚えたポーズを、何周も繰り返す。ポーズ最初は筋肉がつってつらいけど、繰り返すうちに少しずつ柔らかくなってくる。この小さな変化が、なんとも心地いい。

次は10分間の振動マシンに乗る。身体が撹拌されるような感覚で、お腹や太ももがプルプル震える。乗るだけなので大好きなマシン。

下半身中心の筋トレを終えたら、ようやくトレッドミルへ。
最初の頃はテレビを見ながら歩いていた。今は走行距離や心拍数、そして「1キロ何分ペースか」を気にしながら走る。
YOASOBIの「アイドル」「祝福」「怪物」「アドレナ」などなど、
ハイテンポな曲に乗って走る。

気づけば5キロ近く走れるようになった。以前の自分には考えられなかった距離だ。その変化を感じられるのが楽しい。

とはいえ、毎回やる気満々ではない。「今日は行きたくないな」と思う日もある。
ほとんど毎回。

でも行くと決めたからには結局行く。
帰る頃には、「行ってよかった」と思う。身体も気持ちもスッキリして、
「今日もできたぞ」という充実感が残る。

そんなお気に入りの場所にも現実の波が押し寄せている。
コロナ禍や物価高で会費がどんどん上がっている。つい最近も値上げの知らせが届いたばかり。

家からもっと近くに24時間営業のフィットネスジムが新しくできた。使い放題のそのジムと、料金の差がほとんどなくなってしまった。「乗り換えようか」と本気で悩んだ。でも、結局、今のスポーツクラブを続けることにした。

腰痛がひどい時にはプールで歩くこともできる。みっちりほぐせる広いストレッチスペースも、汗を流せる温泉やサウナ完備のスパもある。

いろいろ比べると、会費は上がったけれど、やっぱりここがいいと思うのだ。

赤ちゃんだった子どもと、親子スイミングをした場所。
赤ちゃん時代からのママ友たちも、今は自分のためにこのスポーツクラブを利用している。でも、お互いに利用する時間が違うので、一度も会わない。

あの頃は、みんな若いママだった。
そのうち私たちが「シニア枠」に入る日もそう遠くないだろう。

そのくらい、この場所との付き合いは長い。


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