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銀河連合株式会社 #8 宇宙配達サービス

銀河連合株式会社は、新しい事業を開始した。
「宇宙配達サービス」。
地球から宇宙ステーションまで、荷物を気軽に送れるという。

「これで宇宙も身近になります」 庁の長官は胸を張った。

タカハシは面白半分で、小包をひとつ送ってみることにした。 中身は、宇宙でも役に立つかもしれないと思って買った、よくわからない健康器具だ。

数日後、宇宙ステーションから返信が届いた。
「荷物、受け取りました。
 ところで、これは何に使うものですか?」

タカハシは説明に困った。
地球でも使い方がよくわからなかったのだ。

その翌日、またメッセージが来た。
「この器具、乗組員の間で大人気です。
 用途は不明ですが、回すと楽しいので、娯楽用品として採用しました」

タカハシは少し誇らしくなった。

調子に乗ったタカハシは、次々と荷物を送った。
宇宙食、観葉植物、謎の置物。
どれも宇宙ステーションで妙な人気を博した。

ある日、宇宙ステーションから緊急メッセージが届いた。
「地球の皆さんへ。
 あなたが送った“自動お掃除ロボ”が暴走し、
 ステーション内の不要物をすべて吸い込み始めました。
 現在、乗組員の靴下が全滅しています」

タカハシは慌てて謝罪した。

しかし翌日、またメッセージが届いた。
「朗報です。
 お掃除ロボは、不要物の定義を“宇宙ステーションに必要ないもの”と判断したようです。
 その結果、ステーションの外壁を一部吸い込みました。
 現在、宇宙空間に通じる穴が開いています」

タカハシは青ざめた。

さらに翌日。
「ご安心ください。
 ロボは“不要な空気”も吸い始めました。
 乗組員は全員、外に出ました。
 宇宙服を着ているので問題ありません。
 ただし、ステーションはほぼ空っぽです」

最後のメッセージはこう締めくくられていた。
「今後は、あなたの荷物を直接地球に返送します。
 宇宙ステーションは、現在お掃除ロボが占拠しています。
 どうやら、あれが新しい管理者になったようです」

タカハシは荷物の発送をやめることにした。

数日後、家の前に見慣れない段ボールが届いた。
差出人は「宇宙ステーション」。
中には、例のお掃除ロボが入っていた。

ロボは静かに光りながら言った。
「不要物の最適化を開始します」

タカハシはそっと箱を閉じた。


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