クリエイティブになるための読書(83週目)
とにかく仕事の時間を確保したく、引き続き、読書量を減らしているところ。
短篇は、寝る直前に50ページ超は読み切れないので、30ページ未満のもの、あるいはライトに読める池波正太郎先生など。評論・エッセイ枠もライトに読めるもの中心。ライトに読める物語の手持ちが多くない。星新一のショートショートに手を伸ばすか。
クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから読んでいた。その後、もっぱら図書館で借りていたのだが、2023年末に引っ越した際、部屋の整理が追い付かず、借りてきた本が売ってしまう本の中に埋もれては困る、と帰省の際に自分の部屋にあった本棚から持ってきて消化していた。今は、自分の本棚にあった本の他、主に、古書店で手に入れた本が中心。
当日、読む作品を選んでから読み終わるまで1時間くらいのことが多い。短い時は30分、長い時は2時間。毎日のことなので、できるだけ時間はかけたくない。
感想
詩
新川和江の詩がよかった。以下ではじまる「わたしを束ねないで」と「歌」
わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱ねぎのように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色こんじきの稲穂
・
・
はじめての子を持ったとき
女のくちびるから
ひとりでに洩れだす歌は
この世でいちばん優しい歌だ
・
・
おおそうでなくて
なんで子どもが育つだろう
この いたいけな
無防備なものが
評論
食のエッセイで好きな小泉武夫さん。
食欲が落ちた時でも、何か食ってやろう、という気力だけは絶対に落ちない。そんな時、ある一つの漬物を焼いて食べると、あっという間に食欲が回復、ご飯が胃袋にすっ飛んで入っていく。
(略)
「へしこ漬け」がそれだ。「へしこ」とは「圧(へ)し込み漬け」から来たのだろう。サバ、イワシ、ニシン、フグなどを糠漬けにしたもので主に北陸の産。
(略)
糠を落としてから軽く焼き、酒の肴や飯のおかずによく、また、薄切りしたものを酢や酒、みりんなどに浸して食うのもうまい。
私の大好物は何といってもサバのへしこだ。三十センチは優にあろうと思われるサバの糠漬けを見ただけで、よだれが出始め、糠を除いて軽く焼いたものの焼き上がり加減を見、煙に混じって出てくるにおいを鼻でかぐ時はもう、よだれが滝のようにドウドウと出て止まらない。焼いたサバの巨大へしこを大きな皿の上にデンと一匹のせ、脇に御飯茶碗に熱い飯を寄り添わせて、しばらく眺めているだけでも、驚くほどの食欲がわきあがる。
そのサバのへしこに箸をつけて、少し皮が焦げて溶けた脂肪と一体となったところをむしり取り、それを熱い飯の上に上げて食らう。
物語
ご近所、ここ20年くらいの住まいの近くを扱った『剣客商売』は、サクサク読める上に、イメージもしやすくてとても楽しい。
実績
太字は、気になったもの、気に入ったもの
2024/10/14(月)
・【詩】わたしを束ねないで/歌(「現代詩の鑑賞101」)新川和江
・【エッセイ】<南部の鼻曲りの話>昔の出前持ちは何キロかついだか/<同じのれん>店名は一緒でもフランチャイズではない/<ふろふき大根の話>そばつゆの秘伝(「そば屋の旦那衆むかし語り」)藤村和夫
・【物語】小フリイデマン氏(トオマス・マン短編集・実吉捷郎訳
2024/10/15(火)
・【詩】春など(「アメリカ名詩選」)ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ
・狂言師、現代を生きる(「萬斎でござる」)野村萬斎
・【物語】ポロポロ(「昭和の名短篇」)田中小実昌
2024/10/16(水)
・【短歌】山崎方代(「現代短歌の鑑賞101」)山崎方代
・【エッセイ】食欲落ちたらへしこ漬け/胡麻豆腐、淡い味わいに涙(「食あれば楽あり」)小泉武夫
・【物語】妖怪・小雨坊(「剣客商売(二)」)池波正太郎
2024/10/17(木)
・【詩】曠野(「現代詩の鑑賞101」)新藤凉子
・シバ/ナイルレストラン/オレンジツリー(「東京カレー食べつくしガイド104/380店」)小野員裕
・【物語】不二楼・蘭の間(「剣客商売(二)」)池波正太郎
2024/10/18(金)
・【詩】とげとげなエピグラム/清廉/月曜日のスケルツオ(高村光太郎)
・【評論】マイアミの暑い夏(「アメリカ性革命報告」)立花隆
・【物語】明治四十二年夏(「昭和の名短篇」)阿部昭
2024/10/19(土)
・【俳句】明治二十八年/明治二十九年(「漱石俳句集」)夏目漱石・坪内稔典編
・【エッセイ】婦人俳句の飛躍/運命に安んじる/いいものを載せる/一人一句という意味/茅舎・たかし/土佐日記(「立子へ抄」)高浜虚子
・【物語】一条の光(「昭和の名短篇」)耕治人






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