お蕎麦を食べるウルトラマン〜AI初心者の試み
Grokの場合
AIというものには全く不慣れな私ですが、以前X社のGrokというAIに絵を描いてもらったことがあります。
神田のまつやでウルトラマンがもりそばを食べているところを描いてください
と指示して生成された画像(Grokでは一度に4枚の画像が提示されます)の中の1枚です。

Grok 2で作成
こちらの意図とは違う絵ばかり出てきてぶっ飛びました。思い通りの結果が出るようにAIに指示をするのは難しいものです。
同時に、自分の想像をはるかに超えた発想で描かれた絵を見て、AIを使うことで新たなものが生み出される可能性も感じました。
最近、そのGrokというAIがバージョンアップされたようなので、どのくらい使い勝手が向上したのか試してみました。前回と同じプロンプト(指示文)で絵を描いてもらいました。

うーん、たいして代わり映えしませんねえ。目はちゃんと2つになりましたが。
先日調べ物をしていた時、どのAIを使うかで回答に差があることがわかり、較べてみるものだなと思いました。画像の生成でもAIごとに何か特徴があるかもしれません。
そこで、複数のAIに同じプロンプトで絵を描いてもらうことにしました。
使用したのはMicrosoft社のCopilot 、OpenAI社のChatGPT、Google社のGemini です。
画像生成に特化したものもいろいろあるらしいのですが、よくわからないので、とりあえず名前を知っているAIで試しました。
絵のテイストは特に指定しませんでした。最初にどんな絵柄を出してくるか興味津々です。

Copilot の場合
神田のまつやでウルトラマンがもりそばを食べているところを描いてください
と入力したのですが、
断られました。
その理由が、回答文の中に書いてありました。
著作権の関係で、実在のキャラクター (例えばウルトラマン)を含む画像を生成することはできません。ただし、似たようなイメージでオリジナルのキャラクターを作成することは可能です!ご希望があれば具体的なイメージを教えてください。それに基づいてユニークなアートを描くお手伝いができます。どうぞお気軽にご相談ください!
うかつでした。私は著作権のことを全く考えていませんでした。Grokを使った時にはそのような指摘がなかったので、既存のキャラクターを描くことに問題があるとは思っていなかったのです。
AIによって著作権に対するスタンスに違いがあるようです。
今思うと、Grokが描いたウルトラマンがおかしな外見だったのは、著作権侵害を回避するためだったのかもしれません。
気を取り直して新たなプロンプトを入力します。
著作権を侵害しない形でウルトラマンに似たイメージのキャラクターを作成した上で、そのキャラクターが神田のまつやでもりそばを食べているところを描いてください。
その結果、生成されたのが下の画像です。Copilotでは1枚だけ提示されます。これは以下のAIでも同じです。

ウルトラマンに似たこのキャラクター、どこかおじいさんぽくないですか?
なるほど。ウルトラマンに似ていなくもないキャラクターが出来上がりました。
何だか屋外のテーブルで食事をしているようですね。日本語のようで日本語ではない文字の看板がシュールです。私は「もりそば」と指定したはずなのですが、テーブルの上にあるのはかけそばのような、ラーメンのような。少なくとも「もりそば」に見えないことは確かです。
ChatGPTの場合
ChatGPTでも画像の生成ができることを私は今日初めて知りました。早速使ってみることにします。
やはり、著作権の関係で修正を求められました。
ウルトラマンは著作権の関係でそのまま描くことはできませんが、「銀色の humanoid なヒーローが、神田の老舗そば屋で、もりそばを食べている」ようなイメージなら作成可能です。
そのようなイメージで生成してみますか?
ChatGPTの提案通りに描いてもらった結果、下の画像が出来上がりました。

画像を生成しました!銀色のヒーローが、神田の老舗そば屋のような雰囲気の店で、もりそばを食べています。雰囲気もノスタルジックでいい感じに仕上がりました。気に入ってもらえたら嬉しいです!
ChatGPTは著作権によほど慎重なのか、どこから見てもウルトラマンには見えないキャラクターを出してきました。
この銀色のキャラクターは、割とお蕎麦っぽいものを食べていますね。緑茶らしきものが入った湯呑みがあるのですが、これが蕎麦つゆの入ったそば猪口であればもっと「もりそば」らしく見えたでしょう。蓋つきの壺?には何が入っているのでしょうか。
Geminiの場合
Geminiも著作権に言及することなく、プロンプトを入力するといきなり画像の生成を始めました。

これまでのAIとは絵のテイストが全く違います。
試しに違うテーマでGeminiに絵を描いてもらったのですが、その絵柄もやはりこんな感じでした。
プロンプトであまり細かく指定しない場合はこれがデフォルトの画風なのか、たまたまこうなったのか、私にはよくわかりません。
なんと言っても、ウルトラマンがウルトラマンらしく描けているのは嬉しいです。それだけに、画像の使い道によっては、著作権には一層の注意を払う必要があるでしょう。私の場合は個人的に遊んでいるだけですが、商業利用は控えた方が良いだろうと思います。
上の絵を少しだけリアル寄りに描き直してもらったのが下の画像です。

個人的にはこの絵が一番気に入りました。このウルトラマン、顔立ちがうちのウルたんによく似ています。


お箸の持ち方がおかしいですが。
(バンダイの「ウルトラアクションフィギュア」というシリーズの人形です)
私が試した範囲では、「もりそば」を正しく描いたAIはまだありません。これまでの絵でも、描かれているのはどう見ても「かけそば」や「ぶっかけそば」。「もりそば」が、麺とつゆが別々に提供されるスタイルの料理であることを、AIはあまり学習できていないのかもしれません。
また、「まつや」というのは神田にある老舗の蕎麦屋ですが、そのお店の雰囲気も全く反映されていませんでした(実在のお店を絵に使うことも権利侵害にあたるのかもしれません)。
きっとプロンプトの工夫次第で、描いて欲しい画像に近づけることはできるのでしょう。AI初心者の私には難しいことですが、うまく使えるようになれればいいなと思います。
余談ですが、デジタルで描かれた絵を見ていると、改めて「手描き」の絵が味わい深く感じられてきます。
ここ数日、AIを使ったお絵描きに熱中してしまいましたけれど、また自分の手で絵を描きたくなりました。手描きだって、思うように描けるようになるには相当練習が要りそうですが。
それでは今日はこのへんで。お読みいただきありがとうございました。
