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【風まかせ文芸部】二つの夏の音

トウモロコシから始まって
花畑に行ったときも
町を歩いたときも
山に行った時だって
俺たちの周りは
いつも夏の音がしていた

俺の顔も
みんなの顔も
祭りの神輿も
会ったときはいつだって
いつも夏の音がしていた

時が流れて
夏の音は遠くなっていく
今はもう
消えそうになっている

お前には
もう届かない音なのか
俺たちが
響き合うことはもうないのか

せめてもう一度だけ
夏の音を聞かせてほしい

過去に聞いたあの音を
永遠に続くはずのあの音を

それが奇跡を呼ぶような
そんな気がするから



あのとき奏でた夏の音
みんなの音が共鳴し
みんなの心が一つになった

あの音がまた聞きたい
私も一緒に鳴り響かせた
あのときのあの音を

形あるものは
いつか壊れるかもしれない
あの日の自分だって
時が変えていくのかもしれない
それでも私は信じたい

永遠に壊れないもの
それがあの夏の音だって
それが私たちの音だって

すれ違っても
意地を張っても
今は音が出ないとしても
何があったか分からなくても

いつか必ずあの音が
一人ひとりをかき鳴らし
心を呼び覚ましてくれるのだと

私はずっと信じているから



こちらに参加させて頂きました。

よろしくお願い致します🙇


#風まかせ文芸部

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