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【創作昔話】こびと栗

昔、栗が嫌いな村があった。
栗のイガ。
硬い鬼皮。
生で食べれば便秘の原因。
そんな煩わしさからである。

それを知らない男は、栗を持ってこの村まで売りに来た。
「売れれば、お母さんの病に効く薬が買える」
そんな思いで声を張り上げた。
「栗いりませんか?甘くておいしい栗です」
だが誰も見向きもしない。
何人かに「いりませんか?」と聞いてみる。
「栗なんか食うかよ」
「いらない、いらない」
にべもなく断られた。

どうしよう。
これでは薬が買えない。

男は決心した。
「きれいな顔立ちですね〜」
「え…そう?」
「さぞ、おモテになるでしょう」
「いやいや…」
その後も男は褒め倒した。
「ウフフ…その栗ちょうだい」

これだ!

その後も道行く人に媚まくり、栗を売って薬も買うことができた。

この話から「媚と栗を売る」は「目的のために人を褒めちぎる」の意で使われ、
「こびと栗」
「こびを売る」
という略語になった。
現在「媚を売る」に名残を残すが、この村では今も「こびと栗」と言う。


(410字)


また嘘の伝承を作ってしまいました🤭

こんな村ありませんし、この話もまったくの創作なので信じないで下さいね!🤣

よろしくお願いします🙇


#毎週ショートショートnote  
#告りびと
#こびと栗

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