僕が嫌いなホラーゲーム ベスト3
ホラーゲームが好きで、これまでいろんな作品をプレイしてきた。
怖かったゲーム、面白かったゲーム、ストーリーが印象に残っているゲーム。当然いろいろある。
ただ今回は、その逆。
クリアした今でも思い出すだけで腹が立つ。
そんな、僕が心の底から「嫌い」と言えるホラーゲームをランキング形式で3本紹介したい。
ちなみに「クソゲーランキング」ではない。あくまで、
僕が嫌いなホラーゲームランキングである。
第3位『Night cry(ナイトクライ)』
大型客船を舞台にしたホラーゲーム。
このゲームには途中、大型客船から小型船に乗り換え、その後また戻ってくる場面がある。
僕はそこで、4〜5時間詰んだ。
誇張ではない。何回やっても同じところで死ぬ。
「何かやり方を間違えているんだろう」と思い攻略サイトを見る。書いてある通りにやる。
死ぬ。
別の攻略を見る。死ぬ。動画を見る。同じようにやる。
死ぬ。
何をしても、ずっと同じところからやり直し。もはやホラーゲームの恐怖より「またここから?」の方が怖かった。
おそらくバグだったんだと思う。
そして何十回目かの挑戦。
突然いけた。
何を変えたわけでもない。特別なことをした覚えもない。ただ、いけた。
あれから何年も経つが、なぜ突破できたのかは今でも分からない。
ゲームで行き詰まったときに僕がよく言う、
「なんか知らんけど、いけた」
おそらくこの言葉の初登場はここだっただろう。
第2位 死二戻リ誰ガ為
何度も「死に戻り」を繰り返しながら、物語の真相を探っていくホラーゲーム。
いわゆる『Re:ゼロ』的な設定で、最初はかなり面白そうに見える。
死に戻ったあとには様々な選択肢が現れる。
「なるほど。自分で正しいルートを考えて、選択しながら真相に近づいていくゲームなんだな」
そう思っていた。
だが、違った。
選べる選択肢を全部やらないと、次のフラグが出てこない。
右に行ってもダメ。左に行ってもダメ。じゃあ別の選択肢を試してみよう。
ダメ。
結局、全部見たら次に進めますというシステム。
途中から「謎を解いている」というより、作者に「俺が作ったところ全部見て!」と言われている気分になってくる。
こちらにルートを選ばせているように見せかけて、実質全ルート観光ツアーである。
しかも、それだけでは終わらない。
配信者なら声に出して読むことを分かっていたのではないかと思うほど、作者の性癖がこれでもかと文章でつづられている。
そして当然、配信者である僕はそれを読む。
いや、読まされる。
作者の性癖を、僕の声で世の中に発表させられる。
なんなんだこれは。
それでも頑張って進め、「よし!ようやくエンディングや!」と思った、その瞬間。
最後に待っていたのは、
約1時間の朗読。
休憩なし。ほぼ読みっぱなし。
ゲームのエンディングというより、もはや耐久朗読配信である。
「死に戻り」というタイトルだが、一番死に戻りしたかったのは、
このゲームを始める前の自分だった。
第1位 『Kholat(ホラート)』
これは強い。
ロシアで実際に起きた未解決事件、「ディアトロフ峠事件」を題材にしたアドベンチャーホラーゲーム。
この説明だけ見ると、めちゃくちゃ面白そうである。
極寒の雪山。不可解な死を遂げた登山者たち。実際に起きた謎多き事件。その真相を追うホラーゲーム。
そら、やりたくなる。
ところがゲームを始めると、
画面が白い。
雪。霧。白。
ずっと白。
チュートリアルらしいチュートリアルもほぼなく、突然雪山に放り出され、「事件の真相を探れ」みたいなことを要求される。
いや無理やろ。
コナン君でももうちょっと情報いるぞ。
前も分からない。後ろも分からない。右も左も分からない。
とりあえず意味も分からず雪山を歩く。
すると、どこからともなく聞こえてくる。
「ペラペラペラ……」
紙が風になびく音。
そう。
これが手がかりです。
音を頼りに探してみると、雪山に紙が落ちている。拾って読むと、何やら断片的な内容が書かれている。
「なるほど。これで何か物語が進むんやな」
と思う。
何も起こらない。
また歩く。
白い。
歩く。
白い。
耳を澄ます。
「ペラペラペラ……」
「あった!」
紙を拾う。読む。
何も起こらない。
また歩く。
「ペラペラペラ……」
この繰り返し。
何がアドベンチャーなのか、途中から分からなくなってくる。
しかもこのゲーム、無駄にオープンワールドでかなり広い。
いや、本当に広かったのかどうかすら今となっては分からない。
ただひたすら白い画面に向かってWASDをこねくり回し、遠くから聞こえる「ペラペラペラ……」という音を追い続けていただけなのかもしれない。
もはや僕がプレイしていたのはホラーゲームではなく、
雪山紙探しシミュレーターだった可能性すらある。
そして、このゲームをクリアしてから約7年。
普通、どれだけ嫌いなゲームでも時間が経てば記憶は薄れる。「まあ、今思えばあれはあれで……」となったりする。
Kholatは違う。
今こうして文章を書いているだけで、
普通にちょっと腹が立ってきた。
7年という年月を経ても、人をイラつかせることができる。そう考えると、これはこれで大したゲームなのかもしれない。
ただ、一つだけ問題がある。
ゲームをクリアしたはずなのに、今でも僕の中には最大の謎が残っている。
結局、ディアトロフ峠事件とはなんだったのだろうか。
僕がこのゲームから覚えているのは、
雪山と、白い画面と、
「ペラペラペラ……」
だけである。
おわりに
ということで、以上が僕の嫌いなホラーゲームベスト3。
こうして振り返ってみると、どのゲームも嫌いになった理由は違う。
バグで4〜5時間閉じ込められた『NightCry』。
作者の用意したものを余すことなく摂取させられた『死ニ戻リ誰ガ為』。
そして、雪山でひたすら紙の音を追い続けた『Kholat』。
どれも二度とやりたくない。
でも不思議なことに、面白かったのに内容をほとんど覚えていないゲームは山ほどあるのに、こいつらのことは今でも鮮明に覚えている。
そう考えると、
「嫌いなゲーム」って、ある意味「好きなゲーム」と同じくらい記憶に残るゲームなのかもしれない。
まあ、それでも二度とやらんけど。
