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FNC20250714 AIと創造性の進化:ユヴァル・ノア・ハラリ × 宇多田ヒカル

The Evolution of AI and Creativity: Yuval Noah Harari × Hikaru Utada
日付: 2025年7月13日
場所: フロイト博物館(ロンドン)
時間: 1時間6分51秒
参加者: ユヴァル・ノア・ハラリ(歴史家・哲学者・作家)、宇多田ヒカル(シンガーソングライター・プロデューサー)

AIの急速な進化が創造性や人間の感情、特に音楽にどのような影響を与えているかについて、ハラリと宇多田が対話。AI時代におけるアーティストの役割や、人間の表現の未来について深く掘り下げる。

導入と背景
会場はフロイト博物館。心や芸術、創造性についてAI時代に語るのにふさわしい場所として選ばれた。宇多田は、妊娠中にハラリの著書『サピエンス全史』を受け取ったエピソードを紹介。「小麦が人間を家畜化した」というハラリの視点に大きな影響を受けたと語る。

AI時代の創造性
AIがより高度になる中で、人間の創造性の未来について両者が意見を交わす。ハラリは、歴史を書くことは科学と芸術の融合だが、2030年代にはAIが『サピエンス全史』のような本を人間より優れた形で書く可能性があると指摘。創造的分野で人間の役割が不要になるかもしれないと予測。宇多田は直感的なレベルで懐疑的。人間が作る芸術は常に価値があると信じており、創造性は人間の本質だと強調(赤ちゃんも言葉より先に歌や踊りを始める)。

アーティスト職へのAIの影響
ハラリは、囲碁やチェスの世界でAIが人間を凌駕した例を挙げ、「創造的すぎる」手はAIを疑われる時代になったと説明。音楽や映画、文学ではまだ人間が優位だが、過去10年の進化スピードを考えると、AIがこれらの分野でも人間を超える日は近いと予想。自身の執筆プロセスも、AIがすべてのステップを模倣できるようになっていると述べる。宇多田は、AIがより創造的になった時、人間の作品の価値や意味がどうなるのかという根本的な問いを投げかける。

感情と直感
創造性の根底にある感情や直感について議論。ハラリは「脳と腸の間に壁がある」と表現し、AIの進化を頭では理解できても、感情的には受け入れがたいと語る。両者とも、直感や感情が創造性に不可欠であり、AIの現実に適応するのは感情的に難しい点で一致。

音楽と人間のつながり
宇多田は、音楽の本質は人と人をつなげることだと強調。技術が変わってもこの役割は不変だと語る。インターネットが一見人々をつなげたようで、実際には「コクーン化」し孤立を生む側面もあると指摘。だからこそ音楽や芸術の「橋渡し」としての重要性が増していると両者は同意。

問題解決とパターン認識
ハラリは創造性を「パターンを認識し、それを破る能力」と定義。AIがこの領域でも人間を超え始めていると指摘。宇多田も、芸術創作は常に問題発見と解決の連続だとし、ハラリも同意。

注目の発言
「創造性とはパターンを認識し、それを破ること。AIはこの分野でも人間を上回り始めている。」
— ユヴァル・ノア・ハラリ
「音楽は常に人と人をつなぐもの。技術がどれだけ変わっても、その必要性は変わらない。」
— 宇多田ヒカル

背景・文脈
ハラリは『サピエンス全史』『ホモ・デウス』『21 Lessons』などで知られる世界的思想家。
宇多田はデビュー25周年を迎えた日本を代表するアーティストであり、現在も精力的に創作・コラボを続けている。

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