問いをひとつ変えてみる──学校の未来は、そこから動き始める
1 はじめに
私たちは毎日、
いくつもの問いの中で暮らしています。
どうすれば失敗しないだろう。
どうすれば早く終わるだろう。
どうすれば問題が起きないだろう。
どれも、必要な問いです。
けれど時々、
問いを少し変えてみると、
同じ景色の中から違うものが見えてきます。
家庭にも問いがある。
職場にも問いがある。
そして、学校にもあります。
何を「問う」かによって、
私たちが見始める未来は、静かに変わっていきます。
2 問いが変わると、見える学校が変わる
「どうすれば問題を起こさない学校になるか」
そう問えば、
危険や失敗を減らす方法へ目が向きます。
それは、学校にとって大切な問いです。
けれど、そこにもう一つ、
「この学校で、
どんな子どもを育てたいのだろう」
という問いを置いてみる。
すると、
見えるものが少し変わります。
「決められたことを、どう終わらせるか」
だけではなく、
「今、この子どもたちに何が必要だろう」
と考える。
「先生方に、どう動いてもらうか」
ではなく、
「先生方の力が自然に生きるには、
どんな場が必要だろう」
と問い直してみる。
同じ学校を見ていても、
問いが変われば見える子どもも、先生も、未来も変わります。
学校には、
法令や学習指導要領などの枠組みがあります。
その中で、学校長は
自校の子どもの姿を見ながら、
教育課程を編成していく責任を担っています。
すべてが自由なわけではありません。
でも、
すべてが決められているわけでもありません。
決められていることがあっても、
問いまで決められているわけではありません。
そこに、自分たちで考え、
選び直せる余地があります。
3 学びと気づき:3つの習慣
(1)「なくす」の先を問う習慣
問題が起きると、
「どうすればなくせるか」
と考えます。
もちろん、必要です。
ただ、そこで終わらずに、
「その問題がなくなった先に、
どんな学校でありたいのだろう」
と、もう一つ問いを置いてみる。
トラブルがない学校なのか。
安心して話せる学校なのか。
失敗しても、また挑戦できる学校なのか。
問題の先にある願いが見えると、
次の一手も少し変わります。
(2)目の前の人から問う習慣
よい方法を知ると、
その方法を使いたくなります。
他校でうまくいった実践。
以前、成果が出た取組。
それらは大切な手がかりです。
でも、目の前の子どもたちは
いつも同じではありません。
だから一度、
「今、この子たちには何が必要だろう」
と現在地へ戻る。
方法を選ぶ前に、目の前の人を見る。
そこから始めると、
実践は少しずつ自分たちのものになっていきます。
(3)問いを一人で抱えない習慣
立場が上になるほど、
早く答えを出さなければと思うことがあります。
けれど、学校には、
一人では見えないものがあります。
教室で見える子どもの姿。
先生が感じている小さな違和感。
何気ない会話の中にある気づき。
だから、
「どう思う?」
「何が見えている?」
と、問いを場へ置いてみる。
対話は、答えをそろえるためだけでなく、
一人では見えなかったものを見るためにあります。
問いを共有することで、
学校の見方も少しずつ広がっていきます。
4 今日の確信設定アファメーション
私は、すぐに答えを出すことだけを急ぎません。そして、目の前の人と今ある姿を見ながら、次につながる問いを大切にしていきます。
5 おわりに
学校には、
守らなければならないものがあります。
決められた枠組みもあります。
だからこそ、その中で、
何を見るのか。
何を大切にするのか。
どんな学校を願うのか。
そこは、自分たちで問い続けることができます。
目の前の子どもを見る。
学校の現在地を見る。
先生方の声を聴く。
そして、もう一度問い直す。
最初から、
大きな答えを持っていなくてもいいのだと思います。
問いが変われば、
見方が変わる。
見方が変われば、
今日の一手も変わっていく。
学校の未来は目の前の子どもを見て、
問いをひとつ置き直すところから静かに動き始めます。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
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