AED、使えますか?使いますか?
初めに
初めまして、のこのこと申します。9月9日は救急の日ということもあり今回は最近色々と議論が活発なAEDについての文章を書いてみたいと思います。
AEDとは?
AEDとはAutomated External Defibrillator の略であり、日本語にすると「自動体外式除細動器」と言われています。字面ではどのようなものかわかりにくいですが、不正常な状態になった心臓に電気ショックを与え、正常な状態に戻すための医療機器です。主な場合AEDを使うのは「心室細動」と呼ばれる重篤な不整脈の場合であり、病気によって心臓の働きが悪くなっている人や心臓の病気を抱えている人に起こりやすいですが、何の前置きのない「突発性心室細動」というものもあります。誰にでも、どこでも突然AEDが必要になる可能性があるのです。
AED、使いますか?
そりゃぁもちろん使うだろ!人命救助だろ!迷う余地なんて無い!と思う方は多いのではと思います。しかし、中にはAEDを使うことを躊躇う人もいるのです。
まず前提として、AEDを用いた人命救助は正しいことです。間違いないです。では、何故AEDを使うことを躊躇う人がいるのでしょうか。
一つ目の原因としてAEDを使ってもいいのかがわからないということがあると思います。結論としては問題ないです。2004年7月に一般の人でも使えるよう規制が緩和されたため、現在は誰でも緊急時に使うことができます。
二つ目の原因としてもしAEDを使って後遺症が残った場合や命を救うことに失敗した場合、本人や遺族から訴えを起こされるのではないかという考えです。結論としては基本的には起こりえません。救命の現場に居合わせた市民が救命のためにAEDを使用した場合には、医師法上、民事上、刑事上、責任は問われないとされています。自身に悪意や重大な過失があった場合以外ではたとえ訴えられても負けることはないでしょう。
そして最近話題になっている三つめの原因として、男性目線にはなりますが ”助けた女性からセクハラで訴えられる” ”訴えられたくない” といった訴訟リスクの考え方があると思います。
この考え方の根底には ”助けたとしてもセクハラで訴えられるかもしれない” という仮定があります。痴漢冤罪のように簡単に有罪になってしまうかもしれない、有罪にならなくても社会的信頼が地に落ちてしまう、という考えをそのままAED使用にも適用しているわけです。助けたところで自分が不利益を被る可能性が少しでもあるならわざわざ危険を冒す必要はないのではないかということですね。実際にはまだそのような事例はないですが、これからも起きないといえないもの事実です。
”ほとんどの女性は訴えたりしない”という意見と”訴えられる可能性があるなら助けない”という意見は堂々巡りになってしまいますが、AEDで命を救うことは正しいことなのです。私も訴えられたら嫌だと思う気持ちはありますが、自分の両親や恋人、友人が助けてもらえなかったと考えるととても悲しいので助ける判断を取ろうと思います。
女性は女性自身で助ければいいのではないかという意見もあると思います。しかしこの意見が広まると今度は女性が男性を助けない、最終的に同性同士でしか助けることができないということになってしまうかもしれません。その時得する人はいないのではないでしょうか。
もしどうしても助けることに責任を持てない、危険事に関わりたくないという人は見て見ぬふりをすることも一つの手段です。貴方がただ通りかかっただけの人の場合、無視することは何の罪にも問われません。しかし何らかのアクションを起こすことで命を助けることができるかもしれません。AEDを使わないとしても救急車を呼ぶ、周りの人に助けを求める、というようにできることはあります。あるいはすでに救助中の現場に通りかかったのなら胸骨圧迫を交代するということもできるでしょう。
助けるか、無視するかは最終的には個人の判断ですが、勇気を出し自分の可能な範囲で人命救助に挑戦する人が増えればいいなと思っています。
AED、使えますか?
次に、AEDの使い方について説明します。といっても倒れている人を発見した時にいきなりAEDを使うわけではありません。
周囲の安全確認
もしあなたが倒れている人を発見したとして、それが横断歩道の真ん中だったらまずは安全な場所に移動させなければなりません。当然のことだと思うかもしれませんが二次被害を生まないためにも必要なことです。応答確認
「意識はありますか」「大丈夫ですか」等の声をかけ、返事が返ってくるかを確認します。意識の有無を確かめるために必要です。意識があるなら具合を聞き、状況に応じて救急車を呼ぶなどしましょう。応援を呼ぶ
もし意識がないなら近くの人に協力を仰ぎましょう。AEDを持ってきてもらったり、119番を呼んでもらったり、交代で胸骨圧迫をしたりと人では必要です。心肺蘇生はいかに早く取り掛かれるかが重要なので複数人で手分けをしましょう呼吸の確認
呼吸を確認し異常があるかを確認します。普段通りの呼吸でなかったり呼吸の有無がわからないときは心停止とみなし心肺蘇生を開始しましょう。胸骨圧迫と人工呼吸
胸骨圧迫は胸部を約5cm沈む強さで、1分間に100回から120回のテンポで押しましょう。しっかりと力を入れて押すこと、絶え間なく押し続けることが重要です。人工呼吸は、あごを上に向かせて気道を確保し、倒れている人の鼻をつまんで口から息を2回ゆっくりと吹き込みます。そして、「胸骨圧迫30回、人工呼吸2回」のサイクルを、AEDが到着するまで繰り返します。胸骨圧迫は体力を使うため、複数人で交代しながらやりましょう。AEDを使う
AEDが到着したら電源を入れ、音声ガイダンスに従いながら操作します。電気ショックが必要と判断された場合は周囲の人に離れるように指示し、ボタンを押しましょう。不必要と判断された場合はパットを貼ったまま胸骨圧迫を再開しましょう。電気ショックが終わった後も救急車が到着するまで胸骨圧迫を続けましょう。救急車到着
救急車が到着したら倒れていた状況、電気ショックを加えた回数などを伝えてください。お疲れさまでした。
文章で表されてもわからないところもあると思います。このnoteを機に興味を持った方はご自身で改めて調べてみることをお勧めします。ここでは書けなかった細かいポイントや動画、画像を用いて説明しているものも数多く存在します。
最後に
ここまで読んでいただきありがとうございました。今回自分がこの記事を書いたのはAEDを女性に使うか否かという議論をSNSで見かけたことが大きな要因です。もし実際に現場に遭遇した時、勇気のある行動をとってくださることを祈っています。また、自分でも改めて心肺蘇生について調べてみたり、救命講習会などに参加してみても良いでしょう。その経験がいつか訪れるかもしれない知り合い、家族の危機を助けることに繋がります。最後になりますが改めて拙い文章を読んでいただきありがとうございました。
