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読者の感覚を試してくる中村文則さんの話題の作品_去年の冬、きみと別れ/中村文則

今回は「読者の感覚を試してくる中村文則さんの話題の作品」の紹介です。

衝撃の話題作でしたので知ってる方もいるかもしれません。
恋愛小説のようなタイトルで寒い季節にマッチしたタイトルです。

これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。



『去年の冬、きみと別れ/中村文則』


作者

中村 文則なかむら ふみのりさん

  • 生年月日:1977年9月2日

  • 出生地:愛知県

  • 最終学歴: 福島大学行政社会学部卒業

  • 主な受賞歴:2010年、第144回芥川龍之介賞、『掏摸』


概要

・単行本発売日:2013年9月
・文庫本発売日:2015年8月
・出版社(単行本・文庫本の順):幻冬舎、幻冬舎文庫


物語のあらすじ

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。
彼は二人の女性を殺した罪で死刑判決を受けていた。
だが、動機は不可解。
事件の関係者も全員どこか歪んでいる。

この異様さは何なのか?
それは本当に殺人だったのか?

「僕」が真相に辿り着けないのは必然だった。
なぜなら、この事件は実は——。

話題騒然のベストセラー、遂に文庫化!


感想

本作は、恋愛小説のような静かなタイトルからは想像できないほど、読み手の感情を深く揺さぶる作品です。
文章は抑制が効いていて淡々としているのに、行間から伝わってくる緊張感が非常に強く、ページをめくる手が止まらなくなります。

登場人物たちの心理描写が丁寧で、人が抱える欲望や弱さ、そして「見ること」「見られること」の不安定さがじわじわと浮かび上がってくる印象です。
物語が進むにつれて、読者自身の感覚まで揺さぶられ、何が真実なのか・・・とかなり考えさせられます。

派手な展開ではなく、静かに追い詰めてくるタイプの作品が好きな方には特に刺さる一冊です。
読後には余韻が残り、しばらく作品のことを考えてしまう、そんな力を持った小説だと感じました。


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