現実と選択の狭間で揺れる、切なくも美しい物語_ボトルネック/米澤穂信
今回は「現実と選択の狭間で揺れる、切なくも美しい物語」の紹介です。
あらすじを読めば絶対に惹き込まれること間違いないと思います。
まだ読んでいない方はまずあらすじを読んでみてください。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『ボトルネック/米澤穂信』
作者
米澤 穂信さん
生年月日:1978年12月25日
出生地:岐阜県
最終学歴:金沢大学 文学部 卒業
主な受賞歴:
2002年 第5回角川学園小説大賞 奨励賞『氷菓』
2005年 第5回本格ミステリ大賞『さよなら妖精』
2021年 第166回直木三十五賞『黒牢城』
概要
単行本発売日:2006年10月
文庫本発売日:2009年6月
出版社:角川書店
物語のあらすじ
亡くなった恋人を追悼するため東尋坊を訪れていたぼくは、何かに誘われるように断崖から墜落した……はずだった。
ところが気がつくと見慣れた金沢の街にいる。
不可解な思いで自宅へ戻ったぼくを迎えたのは、見知らぬ「姉」。
もしやここでは、ぼくは「生まれなかった」人間なのか。
世界のすべてと折り合えず、自分に対して臆病。
そんな「若さ」の影を描き切る、青春ミステリの金字塔。
感想
現実と「もしも」が交差する不思議な設定の中で、静かに、しかし確実に心を揺さぶってくる物語です。
派手な事件や大きな仕掛けがあるわけではないのに、読み進めるほどに違和感が積み重なり、気づけば物語の世界に深く惹き込まれていきます。
特に印象的なのは、主人公が置かれた状況から浮かび上がる「選択」と「後悔」というテーマです。
誰もが一度は考えたことのある「別の人生」を、静かな筆致で描いており、読後には自分自身の過去や決断について考えさせられます。
ミステリとしての緊張感と、青春小説のような切なさが同時に味わえる点も大きな魅力です。
読み終えたあと、しばらく余韻が残り、じんわりと心に染み込んでくる一冊だと感じました。
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