極限状況で試される人間の本性_方舟/夕木春央
今回は「極限状況で試される人間の本性」ミステリーの紹介です。
本作は山奥の地下建築「方舟」に閉じ込められた中で事件が起こるという新しいクローズドサークルミステリーの傑作です。
これから本を読む方も既に読んだ方も見ていただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『方舟/夕木春央』
作者
夕木 春央さん
生年月日等の情報は見つけられず
経歴
2019年、「絞首商会の後継人」で第60回メフィスト賞を受賞。
同年、改題した『絞首商會』でデビュー。
代表作:『方舟』、『十戒』、『サーカスから来た執達吏』、『時計泥棒と悪人たち』
受賞歴
第60回メフィスト賞(2019年)『絞首商會』
2023年本屋大賞7位『方舟』
概要
出版社:講談社
単行本発売日:2022年9月8日
文庫本発売日:2024年8月9日
主な受賞歴等:
週刊文春ミステリーベスト10 2022国内部門
MRC(メフィストリーダーズクラブ)大賞2022
2023本格ミステリ・ベスト10 国内ランキング(原書房)第2位
このミステリーがすごい!2023年度版 国内編」(宝島社)第4位
ミステリが読みたい! 2023年度版 国内篇(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)第6位
ダ・ヴィンチBOOK OF THE YEAR 2022 小説部門」第7位
物語のあらすじ
友人と従兄と山奥の地下建築を訪れた柊一は、偶然出会った家族と地下建築「方舟」で夜を過ごすことになった。
翌日の明け方、地震が発生し、扉が岩でふさがれ、水が流入しはじめた。
いずれ「方舟」は水没する。
そんな矢先に殺人が起こった。
だれか一人を犠牲にすれば脱出できる。
タイムリミットまでおよそ1週間。
生贄には、その犯人がなるべきだ。
――犯人以外の全員が、そう思った。
感想
本作品はイヤミスかもしれません、人間の怖い部分を見た感じがしました。
最後のどんでん返しが凄い!
クローズド・サークルミステリーの中でも特に印象深い作品です。
物語は限られた空間と時間の中で繰り広げられるため、緊張感が高まり、一気に引き込まれます。
また、登場人物の内面描写が巧みで、それぞれの背景や動機がしっかりと描かれています。
物語の展開は予測不可能で、特に最後のどんでん返しは驚きました。
「えっ、えぇーーー!」って感じです。
次に何が起こるのか全く予測できず、ページをめくる手が止まりませんでした。
また、人間の心理や極限状態での行動に関するテーマも深く掘り下げられており、ただのミステリーにとどまらない奥深さがありました。
この作品を通じて、緊迫した状況下での人間の本性や倫理観について考えさせられました。
こりゃ人気が出る作品だと感じました。
現在、重版も凄い事になっているようですので、まだ見ていない方は是非とも読んでみてください。
続編作品『十戒』
「方舟」を読んだあとは「十戒」を読むべきとの声多数なので、紹介させていただきます。
絶対に先に「方舟」を読んでくださいね。
殺人犯を見つけてはならない。それが、わたしたちに課された戒律だった。
浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。
島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。
島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。
“この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。
犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。
週刊文春ミステリーベスト10(「週刊文春」2022年12月8日号)国内部門&MRC大賞2022など4冠に輝き、ミステリ界を震撼させた『方舟』夕木春央、待望の最新作!
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