構成はシンプルなのに惹き込まれるクローズドサークル型ミステリー小説_扉は閉ざされたまま/石持浅海
今回は「構成はシンプルなのに惹き込まれるクローズドサークル型ミステリー小説」の紹介です。
既に犯人はわかっている状況、ただ外部からは入室できないよう現場を閉ざしただけ。
なのに、息が詰まる心理戦が繰り広げられます。
この興奮伝わりますか?
実際に作品を見てほしいと思います!!
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。 以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『扉は閉ざされたまま/石持浅海』
作者
石持浅海さん
生年月日:1966年12月7日
出生地:愛媛県
最終学歴:上九州大学理学部生物学科卒業
主な受賞歴: 2002年、第23回横溝正史ミステリ大賞優秀作、『アイルランドの薔薇』
概要
単行本発売日:2004年3月19日
文庫本発売日:2008年5月2日
出版社(単行本・文庫本の順):光文社
物語のあらすじ
久しぶりに開かれる大学の同窓会。
成城の高級ペンションに七人の旧友が集まったその日、伏見亮輔は客室で後輩の新山を殺害、外部からは入室できないよう現場を閉ざした。
何かの事故か?
部屋の外で安否を気遣う友人たち。
自殺説さえ浮上し、犯行は計画通り成功したかにみえた。
しかし、参加者のひとり碓氷優佳だけは疑問を抱く。
開かない扉を前に、ふたりの息詰まる頭脳戦が始まった……。
感想
本作は、日常の謎に焦点を当てた、クローズド・サークル型のミステリーとして非常に面白いです。
派手なトリックや残忍な事件ではなく、誰もが経験しうる「なぜそうなるのか」という素朴な疑問が、巧みな論理で解き明かされていく過程が魅力です。
登場人物たちが会話の中で真相に近づいていく様子は、まるで読者自身がその場にいて推理に参加しているかのような臨場感があります。
「謎」と「解決」のバランスが秀逸で、読み終わったときの「なるほど!」という納得感と爽快感は格別です。
非常に読みやすく、ミステリー初心者の方にもおすすめできますが、ベテランのミステリーファンも唸らせる精緻な論理構成が光っています。
この作品で石持浅海さんの作風に魅了されたという読者の方も多い、代表作の一つです。
まだ読んでない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
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