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この夏に読みたいサスペンスミステリー小説_闇に香る嘘/下村敦史

今回はこの夏に読みたいサスペンスミステリー小説を紹介したいと思います。
舞台が夏って訳ではないのですが、ゾクっとする設定なのでこの夏に読みたいって事で紹介させていただきます。

今回の作品の作者は、初めて記事を書く「下村敦史」さんです。

これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。

以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。


『闇に香る嘘/下村敦史』

作者

下村 敦史しもむら あつしさん

  • 生年月日:1981年(昭和56年)生まれ

  • 出生地:京都府

  • 最終学歴:立命館大学文学部卒業

  • 主な受賞歴

    • 2014年 『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞 受賞(デビュー作)

    • 以降も『生還者』などで注目される新本格ミステリー作家

概要

  • 単行本発売日:2014年9月12日

  • 文庫本発売日:2016年10月6日

  • 出版社:講談社

  • その作品の主な受賞歴 第60回 江戸川乱歩賞(2014年)

物語のあらすじ

村上和久は孫に腎臓を移植しようとするが、検査の結果、適さないことが分かる。
和久は兄の竜彦に移植を頼むが、検査さえも頑なに拒絶する兄の態度に違和感を覚える。
中国残留孤児の兄が永住帰国をした際、既に失明していた和久は兄の顔を確認していない。
27年間、兄だと信じていた男は偽者なのではないか――。
全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。

27年間、兄だと信じていた男は偽者なのではないか――。
全盲の和久が、兄の正体に迫るべく真相を追う。

感想

視覚障害を持つ主人公・村上和久が、自らの過去と向き合いながら、事件の真相を探るミステリー小説。
デビュー作とは思えないほど完成度が高く、読了後もしばらく余韻が残る作品です。
さすが、江戸川乱歩賞作品!!

主人公が「目が見えない」という制約を持ちながらも、音・匂い・触覚といった五感を研ぎ澄ませて状況を把握していく描写です。
読者も自然とその視点に惹き込まれ、いつの間にか“見えない世界”の中で物語を追っている感覚になります。

物語が進むにつれて明らかになる「出生の秘密」や、誰が嘘をついているのか分からない登場人物たちの言動がサスペンスを高め、最後までページをめくる手が止まりません。
心理描写も緻密で、特に記憶やアイデンティティに関する問いかけは、読者にも考えさせる側面を持ちます。

そして結末には驚かされます。
本当に秀逸なミステリー、まだご覧になっていない方は是非とも手に取ってみてください。


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