ページをめくる手が止まらない、静かな傑作_シャドウ/道尾秀介
今回は「ページをめくる手が止まらない、静かな傑作」の紹介です。
既に紹介していたと思っていた良作です。
抜けていましたね。
結構どんでん返し要素の強い傑作ミステリーです。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『シャドウ/道尾秀介』
作者
道尾 秀介さん
生年月日:1975年
出生地:神奈川県
主な受賞歴:
2004年、第5回ホラーサスペンス大賞特別賞、『背の眼』
2007年、第7回本格ミステリ大賞、『シャドウ』
2009年、第62回日本推理作家協会賞、『カラスの親指』
2010年、第12回大藪春彦賞、『龍神の雨』
2010年、第23回山本周五郎賞、『光媒の花』
2011年、第144回直木三十五賞、『月と蟹』
概要
単行本発売日:2006年9月
文庫本発売日:2009年10月
出版社(単行本・文庫本の順):東京創元社・東京創元社
主な受賞歴:2007年、第7回本格ミステリ大賞『シャドウ』
物語のあらすじ
人は、死んだらどうなるの?
――いなくなるのよ
――いなくなって、どうなるの?
――いなくなって、それだけなの。
その会話から三年後、凰介の母は病死した。
父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。
そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。
父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?
いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。
第七回本格ミステリ大賞受賞作。
感想
日常のすぐそばに潜む不安や違和感を、静かな筆致で積み重ねていく物語です。
序盤は穏やかな雰囲気が漂いますが、読み進めるにつれて謎が謎を呼び、不自然な点が多く現れ、少しずつ緊張感が高まり、気づけばページをめくる手が止まらなくなります。
登場人物たちの心理描写がとても丁寧で、誰の視点に立って読んでも共感や戸惑いを覚えます。
特に、人の心の弱さや脆さ、そこから生まれる影の部分がリアルに描かれており、読後には静かな余韻が残ります。
ミステリとしての仕掛けも巧妙で、最後まで緊張感を保ったまま物語が進んでいく構成は見事です。
そして冒頭にも書きましたが最上級のどんでん返しが待っています。
派手さはありませんが、じわじわと心に染み込むような読書体験を味わえる一冊だと感じました。
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