全てが伏線な秀逸ミステリー小説_雷神/道尾秀介
今回は「全てが伏線な秀逸ミステリー小説」の紹介です。
冒頭で発生する事故。
そして謎が謎を呼び、謎だらけとなり最後には全てがひっくり返ります。
本当に面白かったです!!
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『雷神/道尾秀介』
作者
道尾 秀介さん
生年月日:1975年5月19日
出生地:兵庫県芦屋市
最終学歴:玉川大学卒業
主な受賞歴:
2004年 ホラーサスペンス大賞 特別賞(『背の眼』)
2007年 本格ミステリ大賞(『シャドウ』)
2009年 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門(『カラスの親指』)
2010年 大藪春彦賞(『龍神の雨』)
2010年 山本周五郎賞(『光媒の花』)
2011年 直木賞(『月と蟹』)
概要
単行本発売日:2021年5月26日
文庫本発売日:2024年2月28日
出版社:新潮社
物語のあらすじ
ある日かかってきた一本の脅迫電話。
その言葉が、30年前の忌まわしい過去を呼び醒ます。
最後の一行まで最上級の驚愕がつづく神業ミステリ。
あの日、雷が落ちなければ、罪を犯すことはなかった――。
埼玉で小料理屋を営む藤原幸人を襲った脅迫電話。
電話の主が店に現れた翌日、娘の夕見から遠出の提案を受ける。
新潟県羽田上村――幸人と姉・亜沙実の故郷であり、痛ましい記憶を封じ込めた地だった。
母の急死と村の有力者の毒殺事件。
人らが村を訪れると、凄惨な過去が目を醒ます。
どんでん返しの連続の先に衝撃の一行が待つミステリ。(解説・香山二三郎)
感想
本作は、静かな日常の中に潜む違和感が徐々に膨らんでいく構成が印象的です。
舞台となる新潟の村に足を踏み入れた瞬間から、空気の重さや過去の影がじわりと立ち上がってくるような感覚があります。
物語の進行に従って、登場人物たちが抱えている記憶や痛みが少しずつ形を帯び、「この村で何が起きていたのか」という疑問を抱えたままページをめくることになります。
タイトル「雷神」が象徴するように、突然の衝撃が過去と現在をつなぎ合わせ、物語を大きく動かしていく展開も魅力です。
単なるミステリーにとどまらず、人生の選択や罪、家族の在り方など、人間ドラマとしての深みも強く感じられます。
読み終わった後には、事件の余韻よりも、登場人物たちの心情に静かに寄り添いたくなるような後味が残る作品だと思いました。
本当に構成が秀逸で最後には全ての伏線を回収してくれる爽快感があります。
まだ読んでない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました!!
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