設定の妙に思わず唸ったミステリー小説_暗いところで待ち合わせ/乙一
今回は「設定の妙に思わず唸ったミステリー小説」の紹介です。
「視覚を失った女性」と「殺人容疑で逃亡中の男」の物語です。
凄い絶妙な設定で、ワクワクしますよね!?
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『暗いところで待ち合わせ / 乙一』
作者
乙一さん
生年月日:1978年10月21日
出生地:福岡県(田主丸町〔現久留米市〕)
最終学歴:豊橋技術科学大学工学部卒業
主な受賞歴:
第6回ジャンプ小説大賞 ‐ 『夏と花火と私の死体』
第3回本格ミステリ大賞 ‐ 『GOTH リストカット事件』
概要
単行本発売日:2002年4月11日
文庫本発売日:2002年4月
出版社(単行本・文庫本):幻冬舎文庫
物語のあらすじ
駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。
犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。
他人の気配に怯えるミチル。
奇妙な同棲生活が始まった?
書き下ろし小説。
感想
この作品は、「視覚を失った女性ミチル」と「殺人容疑で逃亡中のアキヒロ」という、共に孤独と痛みを抱える二人が、「暗闇」と「追われる身」という異なる理由で身を隠しあう中で少しずつ交わっていく物語です。
静かながらも重みがあり、怖さだけではなく、人と人の距離、依存と自立、赦しと恐れといったテーマが丁寧に描かれていると感じます。
音で繰り広げられるストーリーを読む人の視覚で感じるからか、なぜか心に残ります。
また、アキヒロの内面の揺らぎと、ミチルの強さと脆さのバランスがとても絶妙です。
そして後半にはあっと驚く展開が待ち受けています。
静かに心にしみるような読書体験を求めている方には、とてもおすすめできる一冊。
まだ読んでいない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
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