複雑に絡み合う事件と手紙、読む者を挑発するミステリー小説_メビウス・レター/北森鴻
今回は「複雑に絡み合う事件と手紙、読む者を挑発するミステリー小説」の紹介です。
「事件の真相を追跡した手紙」が繰り出す渾身のミステリーですのでじっくりと腰を据えて読んで欲しいです。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『メビウス・レター/北森鴻』
作者
北森 鴻さん
生年月日:1961年11月15日
出生地:山口県下関市
最終学歴:駒澤大学文学部歴史学科卒業
主な受賞歴:
1995年 鮎川哲也賞 『狂乱廿四孝』
1999年 日本推理作家協会賞(短編および連作短編集部門) 『花の下にて春死なむ』
概要
単行本発売日:1998年1月
文庫本発売日:2001年2月
出版社:講談社
物語のあらすじ
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。
なぜ阿坂のもとに?
そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに殺害された。
すべてがひっくり返る驚愕の結末とは!?
傑作長編ミステリー。
感想
読み始めは静かで落ち着いた印象なのですが、ページをめくるごとに少しずつ違和感が積み重なっていく感覚があります。
派手な展開で引っ張る作品ではなく、文章の流れや登場人物の言動を追っているうちに、自然と物語の奥へと惹き込まれていきます。
読み終えたあと、タイトルの意味がじわじわと腑に落ちてくるのが印象的で、「そういうことだったのか」と静かな余韻が残ります。
一度読んだだけでは終わらず、もう一度最初から確認したくなる構成も魅力だと思います。
北森鴻さんらしい知的で丁寧な語り口が好きな方には、じっくり味わってほしい一冊といった印象です。
まだ読んでない方に是非とも手に取って欲しい作品です。
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