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最後の一行まで油断できない、極上の心理ミステリー_i(アイ)鏡に消えた殺人者/今邑彩

今回は「最後の一行まで油断できない、極上の心理ミステリー」の紹介です。

鏡が関係するミステリー、トリックでは鏡は王道かもしれませんね。

これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。



『i(アイ)鏡に消えた殺人者/今邑彩』


作者

今邑いまむら あやさん

  • 生年月日:1956年2月16日

  • 出生地:愛知県名古屋市

  • 最終学歴:愛知淑徳大学 文学部 国文学科 卒業

  • 主な受賞歴:1986年 第1回 鮎川哲也賞 『卍の殺人』


概要

  • 単行本発売日:1990年11月25日

  • 文庫本発売日:1994年2月20日

  • 出版社:光文社


物語のあらすじ

刺殺された作家・砂村悦子が死の直前に書いた自伝的小説は、かつて悦子に殺された従妹のアイが、鏡に宿り復讐するという内容だった!?

事実、刺殺現場に残された犯人の足跡は、部屋の隅にある鏡の前で忽然と途絶えていた。
やがて明らかになる衝撃の真相……。

i(アイ)とは何か?

絶妙のトリック、大ドンデン返し!
女流本格ミステリーの旗手が描いた長編傑作。


感想

本作は、タイトルにある「鏡」というモチーフが物語全体に巧みに織り込まれ、幻想的でありながら緊張感の高いミステリーとして展開されていきます。
読み進めるほどに、現実と虚構の境界が曖昧になり、どこまでが真実なのか分からなくなる構成が非常に印象的です。

今邑彩さんならではの論理的な謎解きと、繊細な心理描写が融合し、単なるトリック重視の作品にとどまらず、人間の心の奥底に潜む不安や孤独まで浮かび上がらせています。
登場人物たちの行動や感情の揺れが丁寧に描かれているため、物語に自然と引き込まれていきます。

また、読み終えた後にもう一度冒頭から振り返りたくなる構成も魅力のひとつです。
細かな伏線や言葉の意味が後からじわじわと効いてきて、再読によって新たな発見が生まれます。
ミステリー好きの方はもちろん、心理描写の深い物語を楽しみたい方にも強くオススメできる一冊です。


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