赤と青のガウンを読んで
少し前の話になるが、テレビで彬子女王殿下がインタビューされているのを見た。
どうやら、以前お書きになったエッセイがマンガになるとのこと。
見ていた私は、最初「ふーん」ぐらいに思っていたのだが、
彬子女王殿下のお話しぶりや生き様を垣間見て、俄然興味がわき、
先日、「赤と青のガウン」を文庫本で買った。
占いの本以外で本を買うのなんて、何年ぶりだろうか(笑)
皇族が留学する(もしくはしていた)という話は、ニュースで知ったりはするものの、実際の中身についてはほとんど分からない。
本書は、彬子女王殿下がオックスフォード大学にご留学するという内容を軸に、皇族であることがゆえの出来事や、英国での過ごし方、ご友人や周囲の人々とのやり取り、博士号を取得されるまでの研究生活などが、分かりやすく、かつユーモラスに書かれている。
私はヨーロッパに行ったことはないし、オックスフォード大学はもちろん、大英博物館も映像ですら見たことはないが、彬子女王殿下の文章はそれらを難なく想起させる表現をされており、また、いち学生として悩まれるところは、この「人の心が無い」私をして共感を覚え、あっという間に読み終えてしまった。
とかく記事のタイトルをひねりがちな私ではあるが、
ここまでどストレートなタイトルを付ける時点で、
その敬意を推して知るべしというところである。
そして、読み終えて、思う。
こういうのが「エッセイ」じゃないの?笑
「生活を切り取る」ってこういうことか…って、読みながら感心しちゃったもの。いや、私が普段本を読まないのが悪いんだけどさ。
改めて、ちゃんとしたエッセイを読むと、自分の文章って何なんだろうって思っちゃうよね。
特にテーマに沿って書くわけでもないし、
誰かの共感を呼びそうな内容にするわけでもないし、
やっぱりブログの延長線なのよ。
あと、これはちょっと身内ネタになってしまうんだけど、
私が旅行記に求められているモノって、コレじゃない?笑
昔書いた旅行記は、物語調としてすでにあるわけだから、
それをもう一度編纂するのではなくて、
エッセイ風に書いてみるのが、次のステップなんじゃなかろうか。
書き上げられるかどうかは別として。
奇しくも私も、彬子女王殿下と同じくらいの時期に留学していて、
もちろん話の規模は全然違うし、場所もアメリカだけど、
四半世紀近く経った今、あの日々を「今の視点から振り返る」という意味で、エッセイとして書き残しておくってのも、悪くないかもしれない。
…いやでも、全く記憶がないのがちょっと前に露呈したからな。
思い出せないことだらけになるかもしれん(笑)
