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Vol.161 百シンガポールドルは、1万円を超えていた

シンガポールに来ています✈️

マリーナベイ

快晴の日には外を10分も歩くと汗が噴き出て、夜になっても湿気を感じるかと思えば、翌日は雨模様で少し肌寒かったりと熱帯特有の天候です。

前回訪れてから早半年ほど経ちました。バンコクから渡航してシンガポールの物価が高く感じられる現象自体は今に始まった事ではないのですが、それにしても今回はインフレを痛感する場面が多いように思います。

肉骨茶

ホテル近くにあるカフェでパスタとコーヒーを頼んだら会計が36.5S㌦、これを日本円に換算すると約3,700円とざっくり x100ちょっとです。因みに10年ちょっと前は x60でした.. コンビニに寄って購入したエビアン750mlは4.6S㌦、ハーゲンダッツは6S㌦。どれもバンコクにあるお店や品物ながら価格差は歴然です。昨日入ったローカルの肉骨茶(バクテー)屋さんでは、肉骨茶と野菜にココナッツジュースで30S㌦程、とてもコクがあり美味しかったので満足ですが、ちょっと会計には驚きました。

自販機が隠し扉

他方でタンジョンパガー〜テロックエア辺りの居酒屋は、どこも大体1人100S㌦ちょっとで済んだし、ベンクーレンにオープンしたばかりの梅酒バーもボトルを入れて軽く食事して同じくらい、「おまかせ」式のお寿司屋さんの相場が400-500S㌦(飲み物を除くコース自体の価格)なので、この辺はそこまでバンコクと変わらないようにも感じます。従って、もしかしたらジャンルによるのかも知れませんが、いずれにしてもお金のかかる国だなぁと言う感想は以前にも増しています。

賃金上昇とは言え、こんな感じだと生活している人は大変なんじゃないかなぁと思って、こっちで長く働いている大学のクラスメートや同僚のシンガポール人に率直に質問をぶつけてみたところ中々興味深い話を聞けました。

まず不動産。買うにも借りるにも価格は高騰しています。大家さんが物件を売りに出したためやむなく退去を迫られた旧友は、これまでよりも利便性の劣る場所でかつサイズも小さくなったにも関わらず、月額3,000S㌦を超える家賃の高い物件に引っ越しました。現地の方の多くは、彼のような外国人と異なり公団のようなパブリックハウジング(HDB)に住める(leasehold)のですが、この価格まで上がっており、ある程度利便性の良い立地で3-4ベッドルームだと300,000-500,000S㌦程するケースも多いそうです。因みに今、マリーナベイエリアのホテルにいますが、窓から見える高級プライベートレジデンスはミニマム数百万S㌦のはずです。

続いてマイカー。タイも日本に比べるとマイカー購入は遥かに高くつきますが、シンガポールでは更にエスカレートして、諸費用を加味するとカローラのような一般的な日本車セダンで12万㌦、ドイツ車だと20万㌦を超えてくるそうです。この辺りで働いているオフィスワーカーの平均的な給与は月々6,000S㌦程度らしいので、これらのローンを組んで毎月支払っていくのに加えて日々の生活費、そして友人らとの外食やショッピングで出費を重ねていくと手元にはあまり残らないばかりか場合によってはBNPLのような「今買って支払いは後でね!」的ファイナンスに乗じてしまい負のスパイラルに陥るケースが増えているのだそうです。こうなると前回タイのケースでも指摘した通りバランスシートが不健全な形で膨らみかねない訳で、金融リテラシーが高いはずのシンガポールの人たちがそうなっているのに少々驚かされますが、インフルエンサーの影響とか周りの仲間へと見栄もあるのでしょうか、若い人たちがラグジュアリーブランドや見栄えの良いマイカーにお金をかけるケースは後をたたないそうです。

マーライオンは何を思う🤔

15年程前に初めてシンガポールを訪れた時は、マリーナベイサンズも未だありませんでした。その後、新たな土地が開発され高層ビルは増え続け、街並みも大きく変わりました。その分、更に経済発展したのでしょうが、その影で街の至る所に感じられたシンガポール独特の風情や情緒のようなものは、日を追って段々と失われてはいまいか?社会の分断が進み以前よりギスギスしてはいまいか?と一抹の不安が過ります。日本、タイ、そしてシンガポール。本来、それぞれ固有の事情を抱えているはずなのですが「資本主義の罠」とでも名付けられそうな人々の憂鬱は副次的に、いやもしかすると本質的に共通しているのでしょうか?🤔

*******Disclaimer*******
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