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ビジネスマンはみんなバレーボールやったらいい!?


僕がバレーボールを始めたのは中学生のときです。田舎の中学で、男子の部活の選択肢は野球部かバレーボール部しかありませんでした。野球部はちょっと不良みたいな生徒が多くて、真面目に頑張ろうと思ったらバレーボール一択。父親がやっていたことも影響しています。強かったので県大会準優勝の成績もおさめたし、当時はこの後の人生は、バレーボール選手として生きていくとまで思っていました。その後かなりの月日が経ち、PTAの活動でビーチボールバレーをしたのが復活のきっかけで、いつの間にか30年近くが経っています。このコラムでは、社会人バレーボールチームという非営利組織であり、チームであり、スポーツであるという場を通して、自分が身につけた3つの姿勢を紹介しながら、バレーボールからリーダーシップが学べる!という話を書いてみたいと思います。

 

目次

1.非営利組織で身につける「調整し続ける姿勢」

2.バレーボールで身につける「つなぎ続ける姿勢」

3.同質性が低い場で身につける「吸収し続ける姿勢」

 

1.非営利組織で身につける「調整し続ける姿勢」

非営利組織の運営は、会社のように明確な上下関係や給与の仕組みがない。

何か強烈な目的を据えられないと、なかなか人をつなぎ止め続けられないなと思うし、持続できないと思います。それは社会人バレーボールチームでも同じです。

わたしが入っているチームは、東京都で一番大きいチームで、もう30年以上も続いているんですね。そのチームをまとめて運営しているリーダーがすごい。「関東大会で優勝したい」という強烈な個人欲求が彼を突き動かしているので、強い仲間を集めるし、メンバーの数を増やそうとするし、メンバーが辞めないような配慮をするとか他のチームとの練習試合を調整するなど面倒くさい仕事を引き受けているわけです。「関東大会優勝」という軸がブレないから、そこに向けた調整し続ける力が働いている。

営利組織では、役職や報酬がモチベーションになりますが、非営利組織では代わりに、共通の目標がとても重要になります。彼の個人欲求はやがてみんなの共通目標へと転じていきます。ビジネスとは違うので、お金のためではなくて、自分がやりたいことのために動く。こうした観点から、非営利の組織をうまく回せる人は、調整力が鍛えられて、リーダーシップを発揮できると考えています。

2.バレーボールで身につける「つなぐ姿勢」

バレーボールは究極の「つなぐスポーツ」です。

バレーボールはサッカーやバスケのように、自分だけでドリブルをしてゴールに持ち込むことはできません。ものすごく短い時間の中で、選手は3回のボレーで相手コートへと攻撃するので、瞬時に判断して連携することが求められます。どうやって次の人に最高の形でボールを渡すかが勝負。ちょっとでも手抜くと、仲間に負荷がかかるプレーになってしまったり、落ちてしまったり。そうすると負けるわけなので、ひたすら厭わずにつないでいくというのは、独特のスポーツだと思います。

つなぐために、死に体(しにてい)という膝をついて寝転んでしまう全力プレーをしてしまうと、プレイヤーがひとり減ってしまうので、それはそれで困る。次のプレーを考えると自分は生きていないといけない。そしてトスを上げる人は、スパイカーが打ちやすいボールを送らなければ、決まるべきボールも決まりません。

「打ちやすさ」というのも分解すると、一言では定義できない。人によっても違う。そもそもレシーバーが良い形でボールをつながなければ、攻撃にもつながりません。

僕は仕事のときは「みんなをつなぐ」というのをすごく考えるんだけれど、バレーボールのときはつい個人プレーのレベルを上げることに集中してしまいます。集中しているんだけど、結局は自分が気持ちよいプレーすることの先には、人のことを考えて次のプレーをすること、人につながることが不可欠なので、自分の中の両極を味わいながら試合に出ています。「個人」と「チーム」を考えてパフォーマンスを上げていく意識は、これもまた仕事に応用できるものだなと感じています。

3.同質性が低い場で身につける「吸収する姿勢」

半年ほど前、男女混成チームでプレーした時の体験が、非常に印象的でした。

実は僕のチームには以前「自分のことしか考えない」タイプの人がいて、試合中も全然ボールを拾わないし、コート外での雑用もうまいこと逃げていて、それでいて他人のプレーには指摘する。それがほんとうにすごく嫌だったんです。その人のおかげでもうチームを辞めようかなと思うくらい。こっちが懸命にやってもどうせ拾ってくれないと思っているから、あきらめからのスタート。実際に拾わないから、落胆ばかりが続いてしまって。

でも、混成チームでの体験は目からウロコでした。混成チームの女性メンバーたちは、攻撃力は弱いんだけど「絶対拾う」「諦めない」「どうしたらうまく連携できるかを考える」という姿勢を当たり前のように持っていました。これはとてつもなく大きなことで、たとえばブロックに跳ぶとき「後ろにいる人が拾ってくれるはず」って背中で感じるだけで、自分のプレーが激変するんです。自分が跳んだあと、彼女たちが拾ってくれるから、それを自分はもう一回拾いに行かなきゃいけない、って次のアクションに行くんですよね、自分の身体が。最終的にその姿勢がチームの強さにつながると実感しました。

なんでもミスがあって当たり前です。そのミスをどうリカバーするか。どうつなぐか。そのときに同質性の高いチームではミスを責め合う雰囲気になりがちなところが、異なるバックグラウンドを持つメンバーがいると、どうサポートしあえば改善できるか、お互いをどう活かすかという考え方が生まれやすい。

これもまた仕事も同様で、多様な人材と働くことで、新しい視点を吸収できるし、自分の成長にもつながる。だからこそ積極的に同質性が低い場に身を置いて、違うものを吸収する姿勢は大事だなと思いました。

まとめ:バレーボールからリーダーシップが学べる

バレーボールという趣味にかけて、ビジネスマインドを説いてみましたが、いかがでしたでしょうか?

強烈な個人欲求に基づいて目的にむかって物事を調整、推進していく力。自分のスキルを磨きつつ、仲間と協力していく意識。いつでも誰からでも学ぶという謙虚で貪欲な姿勢。本気でスポーツに打ち込むことで、ビジネスマインド、ビジネススキルが鍛えられているというのはバレーボールに限らないのかもしれません。

ということでビジネスマンのみなさま、バレーボールやってみたらいかがでしょうか!?

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