別れがあっても待ってはくれない
3月は必然的に別れが多くなる。
世間では4月の次年度に向けてせかせかと準備をしだす。
学生で最上級生なら卒業。会社員なら異動や何かの節目での退職。個人事業主なら確定申告。
【 別れ 】
それは同じ時間を共にした他者が、目の前から物理的に存在しなくなった時に改めて実感が湧く。それは誰だって経験するし、私も何度も経験してきた。
至る所で桜の木が開花し、別れを知らせてくれるこの季節が好きだ。「ありがとう」と「また会おう」そんなことを伝え合う対話が色んな所で起きていることが想像できるからだ。
離れ離れになることを拒んだとしても、それぞれの人生のレールを進んでいく。後ろめたい気持ちはあっても、時間というものは残酷なことに待ってはくれない。
あなたが産声をあげて誕生した時点から始まる人生ゲーム。他者と出会い、時には争ったり、時には励まし合ったりしたはずだ。口うるさい先生や上司。恋人のあの子。陰でじっと見守ってくれていた親。ずっと一緒に連んでいた友達。いい思い出も、苦い思い出も、一期一会。3月の門出の時には、よっぽど嫌なことをされた記憶が残っていない限り、何故か不思議と感謝で終わっている。
出会いがあるから別れがある。
このことを理解して、過去に起きた出来事を経験し、今を大切にしようと感じた時に、人は改めて強くなれたり、優しさを持てる気がしている。
別れは喪失ではなく、自分という存在を形成してくれる最大の経験値だ。
老いることも、別れと一緒で待ってはくれないが、年々3月という月には、出会えた人々との記憶が思い出される。
時間には逆らえないから、前へ進むしかない。
一歩前進は私にって重すぎる。だから半歩前進。
自分が感じているこの感情を大切に、頑張り過ぎず、マイペースに生きていこう。
