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車上生活 銭湯に行った話

車上生活から3週間が経過しようとしている。
勿論、車には風呂がない。


普段の私生活でのお風呂問題は、ネットカフェ利用している。入店してから30分以内にシャワーを浴びて、退店するということをしている。なぜなら時間刻みで料金が変動するシステムだからだ。1番安価で済ませたいからこの手法を取っている。

今までの生活で30分以内にシャワーを浴びて、退店をする生活はしてこなかった。本来なら風呂はゆっくり入って疲労を洗い流す作業だ。
今日はゆっくり入りたい。そう思って銭湯に行った。

私の体には露出しない所に(Tシャツで隠れる上半身部分)タトゥーが入っている。
温泉は文化的な問題でお断りされる店舗が殆どだ。
銭湯はそれがない。どんな人でも受け入れてくれる。
そして安価だから利用しようと思って利用した。

「タトゥーが入っているだって?」
「こいつはバカで常識がない奴だな」
「後悔するぞ」

と思う方もいるだろう。
そう思われることも理解した上でタトゥーを入れた。
入れたことは全く後悔はしてないし、今後一切後悔はしないと断言できる。なぜなら、軽いノリで入れた訳ではなくて、自分にとって大切な友人が彫ってくれたからだ。
そして、◯◯な奴だとか話してもないのに評価してくる方と今後関わることは一切ないので安心して欲しい。

話が脱線したが、現在の家庭では家に風呂があるのが当たり前だ。それに伴って利用者が減少してきていて、銭湯の数も年々シャッターを閉める店舗が増加してきている。悲しい現実だ。

私の現在活動してるエリアの近隣で数十年存続してる店舗が1箇所だけあった。ここしかない。そう思って入浴することにした。

店舗の入り口の男湯と刷られているレトロなスライドドアを開けると直ぐに受付があった。番頭が元気よく迎え入れてくれた。入店から気持ちが良くなる接客だ。

入口

トイレも和式。レトロで昔の方々はこういう生活をしていたんだと感じながらトイレを利用して着ている服を全て脱いだ。

カラン席(洗い場)は10箇所程度。
シャワーというものがない。
蛇口しかなくてお湯と水の蛇口しかない。
椅子とケロリン桶を持って、席でお湯をケロリン桶に溜めて頭上からお湯を浴びる。不便だ。
だけど、風呂がない私にとって快適で幸せだった。
自前の手拭いと石鹸で全身を洗って入浴。
浴槽も狭く、上限は3名ぐらいしか入れない。

42℃と表示される温度計を見ながら、
「気持ちが良い。なんて幸せなんだ。」と噛み締めた。
普段の生活をしていたらこの幸福度はもっと低かっただろう。それは生活レベルを落としたからこそ感じれた事。
目の前に起きている偶然と奇跡。
それに感謝するばかりだ。

利用させてくれて、店舗が存続してくれて、入浴させてくれて「ありがとう」という感情が頭一杯になって退店時に自分の気持ちを伝えられずにはいれなくなり、私は番頭にこう伝えた。

「初めて利用させていただいたんですけど、本当に気持ちが良かったです。また利用させてください。」

番頭は私にこう返した
「ありがとうございます。だけどお金がかかる事なのであんまり無理はせずに利用してくださいね。」

相手のことや相手の生活のことを考えてそう返してくれたのだろう。なんて素敵な人なのだろう。

普段の生活でも誰かの優しさが支えてくれたりしている。

そう気づいた今日だった。

退店後、以前聴いていたアーティストの
神門(ごうどと読む)さんの光景という曲を思い出した。

神門-光景

生きてて良かった。
生きていて、自ら選択をしてこの行動をしなければ、体験できていない景色だった。

そんな日々にありがとう。

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